課題名 | Bacillus brevisによる家畜病原微生物の抗原及び免疫増強性生理活性物質の組換え蛋白の効率的生産技術の確立(144) |
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課題番号 | 105 |
研究機関名 |
家畜衛生試験場 |
研究分担 |
製剤・(上席) 製剤・製剤検定官 製剤・生理活性研 製剤・製剤工学研 (ヒゲタ醤油) (藤田保健衛生大学) |
研究期間 | 完10~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | Bacillus brevis(ブレビス菌)遺伝子発現系を用いて豚丹毒菌の感染防御抗原の一部を組換え抗原蛋白(46.5kPA)として大量生産することに成功した。ブレビス菌発現系は一般に利用される大腸菌発現系に比べて多くの利点:1)大腸菌系では細胞内に発現蛋白がとどまるが、ブレビス菌では細胞外に大量分泌される、2)大腸菌のもつ内毒素をブレビス菌は含まない、3)精製用の融合蛋白フリーの状態で組換え体の生産が可能であり、天然物と異なるアミノ酸配列を付加していないなどがあげられる。すなわち、本生産系を用いれば旧来法に比べて極めて簡単な操作で安全性の高い組換え精製抗原が得られるので、組換えサブユニットワクチンとしての実現性が高い。加えて、大腸菌易熱性毒素mLTの無毒変異体(mLT)が豚に対し強い粘膜アジュバント活性をもつことを証明し、46.5kPAとmLTの混合液は豚丹毒用経粘膜ワクチンとしての利用性が期待できることを示した。以上の成果は特許権利化(特許第3072345号平成12年6月2日付)に成功したので、13年度から46.5kPA及びmLTの製品化開発事業をワクチンメーカーとの新規交流共同開発で新規に展開する。 |
カテゴリ | 病害虫 効率的生産技術 豚 防除 |