家畜・家禽の成長に伴う肢骨の内部構造の変化(101)

課題名 家畜・家禽の成長に伴う肢骨の内部構造の変化(101)
課題番号 89
研究機関名 畜産試験場
研究分担 生理・生体機構研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 家禽および豚の成長をより適正に評価する基準作成の基礎データを得る目的で、これらの成長に伴う肢骨の変化を調査した。家禽系ニホンウズラ、横斑プリマスロックならびにランドレース種去勢雄肥育豚を成長に応じて段階と殺して、脛骨を採取した。その外部形態を測定するとともに、軟X線で内部構造を調査し、さらに、骨密度を測定した。ニホンウズラ脛骨の外部形態の発達には性差がなかった。縦方向の伸長が40日齢で停止し、その後骨髄骨が発現した。性成熟後、雌の脛骨の骨密度は雄のそれより高く推移した。ニワトリ雌の脛骨の外部形態、内部構造ならびに骨密度はウズラ雌鳥のそれと同様な傾向で推移したが、縦方向の伸長から骨髄骨の出現までの時間がウズラのそれよりも長かった。加齢による脛骨の骨密度の変化が、ウズラでは240日齢で、ニワトリでは510日齢で現れた。ブタ脛骨の外部形態および内部構造は肥育終了時まで成長する傾向を示し、骨密度も増加を続けた。肥育豚は骨が成長する以前に、仕上げ出荷されることが追認された。これらの成果は家禽、養豚ならびに畜産学会で発表された。本課題で十分明らかにできなかった、肢骨へのカルシウム蓄積について、13年度からの新規課題で実施する。
カテゴリ 出荷調整

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