家畜筋芽細胞の融合・多核化の制御技術の開発(134)

課題名 家畜筋芽細胞の融合・多核化の制御技術の開発(134)
課題番号 117
研究機関名 畜産試験場
研究分担 加工・食肉特性研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 食肉の構造上の基本構成単位は筋線維であり、筋線維形成の機構解明は食肉の効率的生産に寄与する。本研究では、筋衛星細胞が筋分化転写因子群の制御を受けながら筋線維の前駆体である筋管を形成する過程を、細胞培養系を用いて解明することを目的とした。経時的に培養細胞からmRNAを抽出し、RT-PCR法により転写因子群の発現量の解析を行った。ウシ培養系ではMyf5、MyoDが初期から発現しており、無血清培養条件下における筋管形成に伴って活性化され、次いでMyogeninおよびMRF4が活性化されることを明らかにした。これとは対照的に、ブタ培養系では筋管形成が起こらず、そこではMyoDの発現量が初期に低く、Myf5の発現量とともに徐々に低下していき、Myogeninの活性化が遅れ、MRF4の発現が認められなかった。これより、MyoDが筋衛星細胞の筋管形成を支配する重要な因子であることが考えられた。また、筋管形成に重要と考えられている細胞接着分子VLA-4については、蛍光抗体染色法によりウシ、ブタともに分化誘導前後での発現が認められた。一方、抗VLA-4抗体により、ウシ筋細胞の筋管形成が濃度依存的に阻害されたので、VLA-4は筋管形成に必要であるものの、それだけでは十分でないと考えられた。残された細胞接着分子についての検討は、新規課題「家畜筋芽細胞の筋管形成機構の解明と制御技術の開発」のなかで行う。
カテゴリ 評価法 豚

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