課題名 |
生産物の抽出処理および評価技術の確立(123) |
課題番号 |
93 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所
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研究分担 |
機能開発・低分子研
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研究期間 |
完8~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
8年度は凍結-融解過程でカイコが収縮する現象を利用したカイコ体液採取法の開発を行った。9年度は遺伝子銃を用いた組換えウイルスの接種法を開発した。10年度はキトサンを用いたウイルス粒子の除去法を開発した。またカイコを用いてprolixin-Sの発現を行った。11年度はキチン成長阻害剤を用いた経口感染法の開発を行った。12年度はVP1およびブタインターロイキン-2(poIL-2)の大量生産を行なった。VP1は蛋白質分子が会合する性質を有するため、精製が容易に行えることがわかった。一方poIL-2の大量発現では、ウイルス接種の条件を最適化することにより、細胞培養の10倍以上の効率で蛋白質を発現させることに成功した。カイコ体液中にはpoIL-2と同じ分子量を有する蛋白質が少ないため、発現状況が容易にモニターできる。従ってカイコを宿主とする発現系では、分子量の小さい蛋白質が有効であると考えられた。本課題で得られた成果を、自動化したシステムに応用することで有用蛋白質の大量生産がさらに効率的に行える。
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カテゴリ |
カイコ
評価法
豚
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