課題名 | 葉根菜類の収穫器官形成の生理機構解析のための実験系の確立(340) |
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課題番号 | 296 |
研究機関名 |
野菜・茶業試験場 |
研究分担 |
野菜育種・種苗工学研 京都大学農学部 |
研究期間 | 完12~13(12) |
年度 | 2000 |
摘要 | カブにおいて新たに発見した茎(上胚軸)の肥大現象を、ジベレリンの投与とその中止によって人為的に制御する方法を開発し、直根肥大の制御機構を解析するための実験系を開発した。肥大した茎の組織は直根と同様の特徴を持っており、直根肥大のモデル実験系として、生理的・分子生物学的な解析に使用可能なことを明らかにした。 サトイモにおいて、ストロンから球茎への形態変化をジベレリン生合成阻害剤及びジベレリンの投与によって人為的に制御する方法を開発し、球茎形成の制御機構を生理的・分子生物学的に解析するための実験系を開発した。 結球性ならびに非結球性のBrassica rapa の交雑後代の解析により、これまで、葉球形成の原因と考えられてきた、幅広く丸い形の葉によって内部の葉が遮光されて葉が立ち上がるという説が正しくないことが明らかとなった。さらに、中肋の形を円錐台と円柱の組合せと見なして幾何学的にシミュレーションすることにより、葉の立ち上がりは、中肋基部の幅の広がりに起因する幾何学的現象であることが明らかとなった。また、モデル実験植物であるアラビドプシスにおいて、葉の立ち上がり程度の変化した変異体を7系統作出し、葉球形成の制御機構を生理学的・分子生物学的に解析する実験系を開発した。 |
カテゴリ | かぶ さといも 茶 |