耐風性を考慮した園芸施設設計手法の高度化(162)

課題名 耐風性を考慮した園芸施設設計手法の高度化(162)
課題番号 126
研究機関名 農業工学研究所
研究分担 造構・施設研
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 過大なコストを必要としないパイプハウスの補強方法、特に耐風性向上に重要な役割を果たす基礎構造の強化方法の開発を目的として、被災施設のデータ収集と聞き取り調査および強風地帯のハウス構造の標準化に関する現地調査を実施した。また火山灰質粘性土地盤におけるプラスチックハウスの改良基礎として考案した杭状基礎および基礎深さを浅くした場合の引抜き抵抗増加を期待した井桁基礎の水平抵抗および引抜き抵抗を実験的に明らかにした。その結果、■傾斜地のハウスでは斜面に沿った風による風圧、平地では周辺地形や建物による風向の転換等を考慮した屋根部梁等の設計が必要であること、■井桁基礎の引き抜き耐力は11.8kNを超え、杭状基礎の4~5倍の強度を示したこと、■飽和状態の地盤における井桁基礎の水平引張り耐力は自然含水比のものに比べて30%程度小さな値となり、降雨によって基礎周辺が湛水する恐れのある場合には3割程度の強度低下を見込む必要のあることを示した。成果は、農業施設学会への発表や(社)日本施設園芸協会の「園芸施設設置コスト等低減指導事業・標準施設仕様策定委員会報告書」等を通じて普及を図った。
カテゴリ 管理技術 傾斜地 コスト 施設園芸

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