課題名 | 表面遮水型貯水施設の機能維持・更新技術の開発(175) |
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課題番号 | 137 |
研究機関名 |
農業工学研究所 |
研究分担 |
造構・施設研 造構・土木地質研 |
研究期間 | 完10~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | ため池等の農業用貯水池への適用を目的として、新たな材料・工法を用いた表面遮水壁型工の開発を行った。遮水シートを用いた表面遮水壁型工では、遮水シートの力学的物性試験・性能試験の実施や試験結果の解析により、遮水シートの■温度依存性、■引張速度依存性、■接着・接合部の力学的安定性と水密性、■耐水圧性等を明らかにし、表面遮水壁型工の設計施工上の留意点をまとめた。表面処理の施された板厚1.2mmの特殊鋼板を用いた表面遮水壁型工では、箱形形状に加工した複数の鋼板パネルをプレスジョイント接合し、その接合部に止水ゴムとシーリング材を設置する構造を考案した。本工法による実証試験では、■耐久性の向上が期待できること、■表面遮水壁型工としての遮水性能を有することを明らかにした。遮水シートを用いた浮上式天蓋では、ファームポンド等の貯水槽の屋根をフレキシブルな遮水シートによる軽量構造の天蓋を考案し、模型実験により、浮上式天蓋が貯水槽の水位変動に追従して作動することを明らかにした。これらの成果は、農業土木学会講演会等にて公表した。また、遮水シートに関する研究成果は、土地改良事業設計指針「ため池整備」に反映された。 |
カテゴリ | 加工 管理技術 |