課題名 |
油圧制御による漁撈機械の自動化(60) |
課題番号 |
42 |
研究機関名 |
水産工学研究所
|
研究分担 |
漁業生産工学・機械化研
|
研究期間 |
完9~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
船上の漁労作業の省力化および安全性の向上のためには、漁労装置へ自動制御系を導入する技術の開発が求められる。油圧駆動の漁労機械の自動化を目的として、9年度はローリング等の動揺を再現する装置に漁労機械を設置し、ロープ巻き上げ時の張力、線速と動揺の関係を調べた。10年度は、油圧漁労機械の合理的制御法を検討するため、コーンローラ油圧系の油圧や油流量とロープ張力、線速の関係を調べた。11年度は、ラインホーラのロープ巻き上げ特性と油圧系情報との関係を把握した。ラインホーラでは、張力と油圧の関係及び線速と油流量の関係は一意的であり、油圧系の圧力・流量情報を用いて、ロープの張力・線速が検出できることが判明した。漁労機械自体の油圧情報を用いて、張力制御や線速制御が可能であることを示した。12年度には、漁労機械の油圧系に電子サーボ弁を組み込んで、このサーボ弁を制御対象とする、自動制御系を試作した。フィードバック制御により一定張力制御や一定線速制御を可能とし、比例・積分要素を可変することで、ロープ巻き取り時の負荷変動へ対処することで、省力化および安全性を考慮した漁労機械システムへの導入が期待できる。
|
カテゴリ |
自動制御
省力化
|