| 課題名 | 土佐湾における深海性動物相の解明(104) |
|---|---|
| 課題番号 | 91 |
| 研究機関名 |
中央水産研究所 |
| 研究分担 |
黒潮研究・資源生態研 黒潮研究・生物生産研 |
| 研究期間 | 完9~12 |
| 年度 | 2000 |
| 摘要 | 近年,生物多様性条約では種の多様性の重要性が認識され,国連海洋法条約では自国の200海里水域内の生物相の把握と人為的環境改変による生物相への影響評価が求められている.このため,国立科学博物館動物研究部との共同研究として本課題に取り組んだ.本課題では,モデル海域として土佐湾を選定し,調査船こたか丸によって水深800mまでに生息する底棲生物を採集し,種の同定を行った.中央水研の主な担当はエビ類動物相の把握および魚類と底棲動物現存量の把握であった.エビ類では21科81種が確認された.これらのうち,Bathypalaemonella pilosipes Bruce, 1986は我が国周辺における初記録であり,他に4種が土佐湾における初記録であった.底棲生物の水深帯別の現存量は水深200~300mと水深600~800mで大きく,それぞれアオメエソ(魚類)とウルトラブンブク(棘皮類)という単一種が優占していた.また,水深帯別の現存量は異なる季節変化を示すことが明らかとなり,それぞれの水深帯の優占種の生活史が異なることがその要因であると考えられた.今後,これらの生物の生活史の把握が必要である.本研究によって得られた我が国太平洋沿岸の深海性海洋動物相に関する知見は,今後の生物多様性問題等への対応のための基礎資料として活用される. |
| カテゴリ | 管理技術 |