登熟期の温度変動が穎果の発育生理に及ぼす影響の解明(61)

課題名 登熟期の温度変動が穎果の発育生理に及ぼす影響の解明(61)
課題番号 53
研究機関名 東北農業試験場
研究分担 水田利用・栽培生理研
研究期間 完8~12
年度 2000
摘要 登熟期の温度変動が穎果の発育に及ぼす影響を、生理機能、粒重、品質の各レベルで明らかにする。高温による粒重の低下は登熟の中期、白未熟粒の発生については高温、低温とも最終粒重の約25%まで登熟が進行したステージにおける影響が大きいことを明らかにした。食味に関連するアミロース含量は開花後6日から15日の高温処理により顕著に低下する。こうした温度変動について低アミロース品種、中アミロース品種、高アミロース品種を材料に結合型でんぷん合成酵素活性との関連で検討したところ、アミロース含有率は結合型でんぷん合成酵素活性に対して飽和型の曲線で表される相関を示すことがわかった。中アミロース品種や低アミロース品種でアミロース含有率に温度変動がみられるのはアミロースが飽和に達しない範囲で結合型でんぷん合成酵素活性の温度変動がおこっているためであることを明らかにした。本成果は米品質に関する基礎的研究分野および育種研究に受け渡す。今後の問題点は高温下での白未熟粒発生についての生化学的視点からの遺伝解析である。
カテゴリ 育種 水田 凍害 品種 良食味

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