課題名 | 早期警戒システムを基幹とする冷害克服型営農技術の実証と経営的評価(62) |
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課題番号 | 54 |
研究機関名 |
東北農業試験場 |
研究分担 |
総合研究・総研4 総合研究・動向解析研 |
研究期間 | 完9~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | 早期警戒システムによる冷害回避営農技術の実証と経営的評価を目的とし、次の成果を得た。(1)稲作期間(4月~10月)を通してモニターが最も活用した情報は、アメダス気象情報、早期警戒情報、水稲の発育予測情報、いもち病発生予察情報、1か月予報と確率予報の利用法、ならびに編集長日誌であった。(2) モニターが評価する経営的改善効果は大きく次の2点を通して関連づけられる。すなわち、■稲作への緊張感と励みや稲の観察の仕方が従来と変わり、気象と生育に応じて技術体系を補正し、的確で無駄のない追肥・防除などの栽培管理が実施できたこと。■同様にまた、技術情報や篤農技術などからヒントを得て、技術的な研鑽に励むようになったこと。これらは品種選択・作付け計画などの経営設計や理想的な生育型の実現に活かされ、収量と品質の向上により経営改善につながったと指摘する。以上の結果から、本システムは冷害や高温障害などの異常気象条件下での稲作安定生産に寄与するのみならず、普段に利用できるものと判断される。成果は「モニター情報ネットワークを活かした水稲冷害早期警戒システム」(平成12年度成果情報)として公表される。残された問題はネットワークの運営・維持であり、新規課題で検討する。 |
カテゴリ | 病害虫 いもち病 経営管理 高温対策 栽培技術 水田 凍害 品種 防除 |