課題名 |
新規導入作物・新技術の経営的評価と普及の条件(71) |
課題番号 |
61 |
研究機関名 |
東北農業試験場
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研究分担 |
総合研究・総研5
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研究期間 |
止11~12~(15) |
年度 |
2000 |
摘要 |
寒じめ栽培技術普及の障害となっている要因の解明を目的に以下のような調査・分析を行った。寒じめ栽培で菜っぱの糖度を上げるためにはハウスの昼夜開放が不可欠だが,これが適切に実施されていない実態をふまえ,技術導入時の生産者の態度と,ハウスの管理の仕方,寒じめ菜っぱのセールスポイントともなる「甘さ」への関心との関連を分析した。その結果,「周囲の勧め」等により受動的態度で取り組んだ生産者は,「技術への関心」等,能動的態度で取り組んだ生産者に比べ,適切にハウスの開放をせず「甘さ」への関心も低かった。また,生産者は一般に菜っぱの食味への関心が低く,品質の判断基準としても食味を重視しない傾向がみられたことから,生産者の関心の有無を軽視した上意下達式の技術導入と生産者の食味に対するこのような性行が,寒じめ栽培の普及を阻む一因になっていると考えられた。そこで技術普及の過程を精査して、より円滑な技術普及を可能にする方策の検討を要する。(農研機構-東北農セ)
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カテゴリ |
経営管理
栽培技術
水田
中山間地域
良食味
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