課題名 |
ナタネ無エルシン酸・低グルコシノレート品種の育成(137) |
課題番号 |
149 |
研究機関名 |
東北農業試験場
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研究分担 |
作物開発・資源作育研
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研究期間 |
完3~12 |
年度 |
2000 |
摘要 |
エルシン酸が含まれず、グルコシノレート含量が低いことで品種食用および飼料用として利用可能なナタネ品種を育成するために、医療用糖検査試薬を用いた簡易なグルコシノレート検定法を開発し、交配母本を選定する際に重要な情報となるナタネ遺伝資源850点のグルコシノレート含量および組成をHPLCなどによって調査した。また、「盛系188」×「KARAT」の交配組み合わせより育成した無エルシン酸・低グルコシノレート(ダブルロー)系統である「東北90号」を育成した。本系統は、成熟期が中生種で、4カ年の平均で「アサカノナタネ」に比べ13%多収、外観品質が優れ、菌核病に強く、地域適応性を3カ年検討した結果、成熟期から南東北地方に適していた。また、6カ所の栽培試験地において無エルシン酸および低グルコシノレートの品質特性は安定して発現することを明らかにした。「東北90号」は「キラボシ」の名称で種苗登録申請中である。今後は、奨励品種採用に向けて山形県での奨励品種決定試験の継続実施が必要である。(農研機構-東北農セ)
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カテゴリ |
育種
遺伝資源
飼料用作物
なたね
品種
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