課題名 | 温度勾配制御施設における障害不稔発生過程の再現と低温影響の定量化(270) |
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課題番号 | 228 |
研究機関名 |
東北農業試験場 |
研究分担 |
地域基盤・(上席) 地域基盤・気象研 (岩手大学) |
研究期間 | 完8~12 |
年度 | 2000 |
摘要 | 水稲冷害再現に必要な温度勾配チャンバー(TGC)の制御法を開発し、自然の日周期や日々変動のある環境で、多様な障害不稔パターンを再現し、低温影響の定量化を図る。大型TGCの欠点である暖気バックフローを抑制するために、多孔ダクト循環方式が有効なことを発見し、任意パターンの温度勾配作出に成功した。またTGCの入気冷却により、低温側で平成5年冷害年の盛岡並みの気温を、一方高温側で平年並みの気温を盛夏に再現できる制御法を開発した。この勾配上に水稲を配置して得られる障害不稔歩合と温度履歴の関係解析に、ニューラルネットモデルが有効なことを、さらにその解析から、従来の定説よりも早いステージの低温が障害不稔に影響することを明らかにした。TGCの制御法は学術誌に発表した。また研究過程で根圏温度の作用が明らかになったので、新規課題に引き継いで研究の発展を期す必要がある。 |
カテゴリ | 水稲 凍害 |