ゲノム構造の比較によるダイズわい化ウイルスの病原性分化の解析(291)

課題名 ゲノム構造の比較によるダイズわい化ウイルスの病原性分化の解析(291)
課題番号 243
研究機関名 東北農業試験場
研究分担 地域基盤・病害生態研
作物開発・(上席)
研究期間 完10~12
年度 2000
摘要 ダイズわい化病を起因するダイズわい化ウイルス(SbDV)は病徴型と虫媒性が異なる4系統が確認されているため、これら4系統のゲノム全塩基配列を決定し、その構造を解析した。その結果、各系統の塩基数はYS系統が5853、YP系統が5841、DSおよびDP系統は5708であった。各系統はいずれも5つの翻訳読み取り枠(ORF)をコードしていた。塩基配列および推定アミノ酸配列を比較したところ、同じ病徴型の系統間の相同性の方がすべてのORF領域および非翻訳領域で、異なる病徴型間のものよりも高い値を示した。しかし、ORF5のN末端側付近の配列のみは、同じ虫媒型の系統間の相同性が高かった。また、全塩基配列情報から、SbDVの分類学的検討が可能となり、ルテオウイルス科の中でも特異な一群であることが明らかになった。さらに、SbDV各系統はまず病原型が分岐し、その後虫媒型が分岐して進化した可能性が伺えた。これらの成果をわい化病抵抗性育種に応用するためには、虫媒性あるいは病原性に関係するORFを明らかにして、それらがコードするタンパク質の機能解析を行い、その知見に基づいて接種ウイルスとして適した系統を特定する必要があり、そのためには感染性クローンの作出する必要がある。なお、この成果は11年度の研究成果情報としたほか、論文が国際誌に受理され、塩基配列情報は特許申請中である。
カテゴリ 育種 害虫 大豆 抵抗性 わい化

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