主要樹木集団の遺伝的多様性評価手法の開発および繁殖動態の解析

課題名 主要樹木集団の遺伝的多様性評価手法の開発および繁殖動態の解析
課題番号 2001001029
研究機関名 独立行政法人森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 森林遺伝研究領域 生態遺伝研究室
森林総合研究所 北海道支所 森林育成研究グループ
森林総合研究所 森林遺伝研究領域 領域長
森林総合研究所 森林遺伝研究領域 ゲノム解析研究室
森林総合研究所 森林遺伝研究領域 稀少樹種チーム長
森林総合研究所 企画調整部 研究情報室
森林総合研究所 森林植生研究領域 群落動態研究室
森林総合研究所 関西支所 森林生態研究グループ
研究期間 新規2001~2005
年度 2001
摘要 1.当年度の研究目的 各地域集団のサンプリングと遺伝子型解析の開始、地域集団における試験地の設定とサンプリングの開始などを行う。 2.当年度の試験研究方法と成果 1)遺伝マーカーを用いたスギ遺伝的多様性の評価 分子マーカーを用いたスギ遺伝的多様性の評価では、遺伝的多様性は東日本よりも西日本集団が高い。また、日本海側集団と太平洋側集団が遺伝的に分化していることが主座標分析で明らかになった。 2)主要樹木集団の遺伝的多様性の評価と繁殖導体の解析 主要樹木集団の遺伝的多様性の評価と繁殖動態の解析では、ブナの西丹沢集団の平均ヘテロ接合体率は分布の中心部で最も高く、周辺に移行するに従って、孤立林で低い値を示した。シイの原生林で対立遺伝子の分布にパッチ状の構造の存在が示唆された。オヒルギとメヒルギの多様性は小さいが、集団間分化の大きいことが明らかになった。 3)北方系植物の遺伝的多様性の評価と繁殖動態の解析 北方系植物の遺伝的多様性の評価と繁殖動態の解析では、14樹種31産地で解析用サンプルを採取した。ミズナラの分子マーカーの多型調査を開始した。カラマツ繊維長の産地別平均値を比較した。 4)遺伝的多様性に与える交配様式の影響の解析 雄性両全性異株植物であるアオダモについて、個体密度の高い集団ほど高い他殖率を示す傾向が認められた。アオダモ集団では部分的に自殖を行うにもかかわらず、発芽以降に大きな近交弱勢が現れるために次世代への遺伝子伝達の観点では外交配集団となっていることを示した。
カテゴリ 繁殖性改善

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる