| 課題名 | マツノマダラカミキリ生存率制御技術の開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2001001063 |
| 研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
| 研究分担 |
森林総合研究所 森林昆虫研究領域 チーム長(松くい虫被害担当) 森林総合研究所 森林昆虫研究領域 昆虫生態研究室 森林総合研究所 海外研究領域 チーム長(熱帯荒廃林担当) 森林総合研究所 森林昆虫研究領域 昆虫管理研究室 森林総合研究所 森林微生物研究領域 チーム長(病害制御担当) 森林総合研究所 森林微生物研究領域 森林病理研究室 森林総合研究所 東北支所 生物被害研究グループ 森林総合研究所 東北支所 生物多様性研究グループ 森林総合研究所 関西支所 生物被害研究グループ 森林総合研究所 九州支所 森林動物研究グループ |
| 研究期間 | 新規2001~2005 |
| 年度 | 2001 |
| 摘要 | 1.当年度の研究目的 マツノマダラカミキリの密度を抑制する技術を開発するため,サビマダラオオホソカタムシの生態の調査,マツ枯損木簡易保管庫の作成,天敵微生物による防除法の開発,マツノマダラカミキリの生殖器寄生線虫の宿主への影響,マツノマダラカミキリのコンタクトフェロモンと性成熟に関わるマツ成分の探索,九州における被害特性等を行う。 2.当年度の試験研究方法と成果 1) サビマダラオオホソカタムシの生態の調査 天敵昆虫サビマダラオオホソカタムシの生態を調査するため,マツノマダラカミキリに強制産卵させたアカマツに,サビマダラオオホソカタムシ成虫を放飼して寄生率を調査した。サビマダラオオホソカタムシ成虫を,一定数寄生させることができたが,本種の林内での移動はほとんどみられないことを明らかにした。 2) 天敵保全箱の作成 マツノマダラカミキリが脱出せず天敵のみ出入りできるよう枯死木を保存するための天敵保全箱を試作するため,成虫の観察と脱出孔径調査を行い,保全箱の原型をつくった。 3) 天敵微生物による防除法の開発 天敵微生物Beauveria bassianaによる防除法を実用化するため,媒介者に付着させて放飼する天敵微生物付与装置を設置,またB. bassianaを不織布に培養したものを枯死木に施用し,殺虫効果を調査するとともに,これまでのデータを解析することにより,生物農薬登録が可能な殺虫率の得られる施用時期を明らかにした。また,施用点からの距離とB. bassianaの飛散の関係を明らかにした。 4) マツノマダラカミキリ生殖器寄生線虫の宿主におよぼす影響 生殖器寄生線虫Contortylenchus genitalicolaがマツノマダラカミキリにおよぼす影響を解明するため,枯死木から羽化直後と長期間飼育後のマツノマダラカミキリ成虫を解剖したところ,今年のカミキリ1頭当たりの寄生線虫数は昨年同様だが,特定のカミキリに多数寄生していた。また,C. genitalicolaの繁殖は密度非依存的であることが明らかにした。 5) マツノマダラカミキリの性成熟に関わるマツ成分の探索 マツノマダラカミキリ雌成虫のヘキサン抽出物は雄に交尾行動を解発した。また,雄の性成熟を雄の交尾能力と精子の運動性で判定する方法を検討することにより,雄の性成熟は雌同様,寄主成分により制御されていること,交尾能力と精子運動性で判定可能であることを明らかにした。 6)九州における被害特性 これまで枯損の少なかった鹿児島県桜島の火山灰を,クロマツの枝に付着させて忌避・摂食阻害効果を調査するとともに,火山灰付着枝を摂食させた成虫を個体飼育し,生残日数を調査した。火山灰は,マツノマダラカミキリ成虫のマツ選択性や摂食量に影響を与えなかった。佐賀県虹の松原の防除成功林の枯損被害を調査し,マツノマダラカミキリ飛来調査用トラップ設置箇所の検討をした。虹の松原の枯損被害は特別防除と特別伐倒駆除によって一貫して減少傾向を保ち,ほぼ沈静化していた。 |
| カテゴリ | 病害虫 農薬 繁殖性改善 フェロモン 防除 |