スギ・ヒノキ材質劣化害虫の管理技術の高度化

課題名 スギ・ヒノキ材質劣化害虫の管理技術の高度化
課題番号 2001001066
研究機関名 独立行政法人森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 森林昆虫領域 材質劣化害虫担当チーム長
森林総合研究所 森林昆虫領域 昆虫管理研究室
森林総合研究所 森林昆虫領域 松くい虫担当チーム長
森林総合研究所 東北支所 生物被害研究グループ
森林総合研究所 四国支所 流域森林保全研究グループ
森林総合研究所 四国支所 源流域森林管理担当チーム長
森林総合研究所 九州支所 森林動物研究グループ
研究期間 新規2001~2005
年度 2001
摘要 1.当年度の研究目的  スギノアカネトラカミキリによるトビグサレ被害の空間分布様式を解明する。スギカミキリの総合管理モデルを開発するために,既往関連成果を収集・整理する。ヒノキカワモグリガについて,人工飼育下の蛹化斉一化条件を解明し,性フェロモンを単離・精製し,寄生菌保存菌株の病原力を測定する。キバチ類について,被害発生環境解析のためのデータを収集し,市販誘引剤の代替剤を探索し,変色材の強度を解明し、伐倒木処理による成虫発生抑制効果を評価する。 2.当年度の試験研究方法と成果 1)スギノアカネトラカミキリによるトビグサレ被害の空間分布様式を解明 スギノアカネトラカミキリに関するトビグサレ(被害)に関して1番玉,2番玉および両者を合わせた1+2番玉において,平均こみあい度-密度の関係は有意な直線式で記述された。密度集合度係数(β)は各1.520,1.721,1.689となり,2番玉と1+2番玉のトビクサレ分布は強い集中性を示した。1番玉ではβは統計的に1より大きいとは言えなかった。基本集合度(α)はいずれも0とは有意に異なることはなかったことから,分布の単位は腐朽部単位であると示唆された。以上から,トビクサレの空間分布は,2番玉でも1+2番玉でも,共通のkを持つ負の二項分布モデルに適合すると考えられた。そこで,α=0として再度βを算出し,その値に基づいてkを求めると,2番玉ではk=1.52084,1+2番玉ではk=1.41959が得られた。 2)スギカミキリの総合管理モデルの開発 1991年までのスギカミキリ関連文献リスト(867件収録)を修正し,さらに新たな文献を加えて,1588件の文献リストを作成した。 3)ヒノキカワモグリガの生態の解明 ヒノキカワモグリガふ化幼虫を人工飼料に接種後6週目(6S)の生存率に処理区間の有意差は無く,日長は接種後6週間の生存に影響を与えなかった。蛹化率は6S区,8S区,長日区で各44,13,31%となり,8S区で最低だった。短日期間が長いほど蛹化開始は遅くなった。これらは本種の発育が日長の影響を受けることを示しており,孵化後から続いた短日が蛹化を遅らせたと考えられた。6S区と8S区では,長日区に比べて蛹化が斉一化する傾向が見られた。その原因として,短日下で幼虫発育または蛹化が抑制されている間に幼虫個々の発育が揃いその後の長日が蛹化を促進したこと,および短日から長日への日長変化が蛹化を促進したことなどが考えられた。雌成虫から捕集した揮発成分中にGC-EAD活性を示す明確なピークが得られ,性フェロモン活性を持つ成分を単離することができた。実験に用いた保存菌株は2種ともヒノキカワモグリガ幼虫に感染した。 4)ニホンキバチの生態の解明と被害回避技術の開発 高知県と愛媛県で過去のキバチ類被害実態調査のデータ90件を収集した。代替誘引剤の試験から、化合物Bがニホンキバチ雌成虫の誘引に有効であることが判明した。変色材と非変色材の間で曲げ強さと曲げヤング係数に有意差は認められず,今回の調査法では材の曲げ強度性能に対するA. laevigatumによる変色の影響は検出されなかった。間伐時期調整試験と伐倒木処理試験を行ない,処理木を網室に搬入して成虫脱出数を調べた。
カテゴリ 病害虫 害虫 管理技術 性フェロモン 防除

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる