課題名 | 広域森林資源のモニタリング技術の開発 |
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課題番号 | 2001001074 |
研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
研究分担 |
森林総合研究所 森林管理研究領域 チーム長 森林総合研究所 森林管理研究領域 資源解析研究室 森林総合研究所 森林管理研究領域 資源解析研究室長 |
研究期間 | 新規2001~2005 |
年度 | 2001 |
摘要 | 1.当年度の研究目的 1)森林の季節変動モニタリング手法では、広域ネットワークに対応しかつ野外での自動観測ができる小型装置の開発と、それによる長期観測から季節的な色相特性を解析する。2)高頻度衛星によるモニタリング法では、植生解析に利用可能な衛星画像から季節変動パターンに関する解析を行う。3)森林資源の定点情報処理手法では、森林資源モニタリング調査から幹材積を算出する場合の問題点等を検討する。 2.当年度の試験研究方法 1)地上撮影装置の開発と観測:遠隔地からパン・チルト・ズームの可能な小型の観測装置を試作しスギ林内に設置した。自動撮影した連続画像から、HSB色調変換を行ない天候や樹冠の部位における色調の特性解析をする。 2)衛星画像による解析:SPOTの植生指数画像(筑波山周辺)を用いて、ANDES(地球観測衛星を利用したアジア太平洋地域農林災害情報ネットワーク)/JST(科学技術振興事業団)で開発されたLMF(局所最大値フィルタ)処理を実施する。 3)林分調査手法の検討:既存の林分調査の手法を適用し、森林資源モニタリング調査のデータから幹材積を算出する場合の問題点と、3カ所の人工林収穫試験地における長期成長を解析する。 3.当年度の研究成果 1)長期の連続画像から、月別の観測可能日の割合、および春先における樹冠の色相の変化、樹冠の明部、暗部における色相値と、明度との関係が求められた。 2)1998年4月から2000年8月までの10日間合成画像から植生指数を求め季節変動によるパターンを求めた。また、異なる植生が同一ピクセル内に混在するミクセルが多く存在していることも認められ、現地対応の必要性等が指摘された。 3)プロット単位での材積式、樹高曲線等の検討から、算出手法による林分幹材積の差を示した。特に、材積式の適用範囲の境界部分において値が不連続が、林分幹材積に与える影響は小さいなどの知見が得られた。また、幹材積算出のフローも提案した。 |
カテゴリ | 季節変動 ブロッコリー モニタリング |