森林作業が環境に与える影響の評価と軽減技術の開発

課題名 森林作業が環境に与える影響の評価と軽減技術の開発
課題番号 2001001076
研究機関名 独立行政法人森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 林業機械研究領域 造林機械研究室
森林総合研究所 林業機械研究領域 チーム長
森林総合研究所 森林作業研究領域 作業技術研究室
研究期間 新規2001~2005
年度 2001
摘要 1.当年度の研究目的  林地への環境負荷低減を配慮した林業機械作業システム構築のための基礎データを得ることを目的とし、1)林地における車両の走行が苗木の成長や根系に及ぼす影響の(苗圃実験による)把握、2)車両(改良型連結装軌式車両を予定)のスリップを抑えるような走行方法、姿勢制御方法等を検討するための走行試験に着手(試験地の整備)する。さらに、伐木・集材作業における残存木被害を軽減する作業システムのあり方を検討するために、3)車両系機械による森林作業を行った場合の残存木損傷の実態を調査をおこなうことを目的とした。 2.当年度の試験研究方法と成果 1)車両の走行が森林・林地に与える影響  車両走行が苗木の成長や根系に及ぼす影響を評価する試験地を1998年に構内苗畑に設定し、本年度サンプル木の地上部、地下部の重量測定を行った。植付け前走行区、植付け後走行区、対照区(走行なし)さらに走行回数を変えた処理を設定したが、稚樹の成長・T/R率には処理間に有意差は見られなかった。この原因には、台風による根元の洗掘など処理後の成長阻害要因の影響がより大きく働いたことが考えられた。 2)林地への影響の少ない足回り機構・車両構造  七会共同試験地において、新たに作業道を作設して既存の作業道と接続する周回路とし、走行試験に使用できる林地の面積を大幅に拡大した。それを使用して改良型連結装軌式車両の走行試験を行う予定であったが、車両本体の劣化による故障のため、今年度は走行試験を行うことができなかった。 3)残存木損傷の実態解明  車両系伐出システムにより伐採搬出作業を行 っている作業現場で残存木損傷の調査を行い、損傷木の位置、被害形態、原因の実態を調べた。損傷形態は樹皮はく離が最も多くみられ、次いで材損傷、根系損傷であった。損傷木は、路端から2m以内の個所に集中し、被害部位は地上高1.5~ 2m以下に多かった。主要な被害原因は、伐倒木の打撃や擦れによる被害、木寄せ・集材作業における集材木の衝突や擦れによる被害、履帯、タイヤによる擦れ等の被害であった。
カテゴリ 環境負荷低減 管理システム

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