高度に人工林化された河川源流域における地域森林資源の実態解明

課題名 高度に人工林化された河川源流域における地域森林資源の実態解明
課題番号 2001001085
研究機関名 独立行政法人森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 四国支所 チーム長
森林総合研究所 四国支所 流域森林保全研究G
森林総合研究所 四国支所 森林生態系変動研究G
森林総合研究所 森林作業研究領域 作業技術研究室
森林総合研究所 森林管理研究領域 資源解析研究室
研究期間 新規2001~2005
年度 2001
摘要 1.当年度の研究目的  本課題では広大な針葉樹人工林を育む地域森林の実態が,広範な市民により良く理解されるよう,生物多様性をはじめとする多元的な森林資源を流域スケールで把握し,その情報を広く共有する方法を探索する。そのため,モデル流域を設定して,GISによる森林地理情報の蓄積と分析,リモートセンシングによる土地被覆変動分析手法の開発,森林利用が生物多様性に与えるインパクトの解明などを進める。 2.当年度の試験研究方法と成果  1)地域森林資源とその利用実態の解明:四国地域の森林統計資料について,デジタルマップを作成し,統計的な分析を可能にした。林業センサスによる森林資源の時系列変動と地形要素の関連性を解析したところ,急峻な地域の町村において1960年代以降に著しく人工林率が上昇したことが明らかになった。  2)森林生物の生息・分布特性の解明:地域林業が生物相に与える影響を解明するために,自然林,二次林,人工林に生物相調査の調査地を設定した。各調査地で甲虫類,水生昆虫,アリ類,鳥類等の調査を開始した。  3)流域森林資源の空間分布解析・評価と環境保全機能の変動評価:衛星画像データから森林伐採の実態を流域スケールで把握する手法を開発した。季節別のLANDSAT TMの画像に対してGCPによる幾何補正を行い,サンプル地点の空中写真の判読結果を真値として推定パラメーターの決定を行い,流域規模で森林伐採地を抽出した。この方法で森林伐採の箇所数と分布,個々の伐採地の面積を推定し,森林伐採に関わる諸要因について年代別に詳細な分析を行うことが可能になった。  4)水生節足動物相を指標とした流域環境の評価:四万十川流域のトンボ類を指標として,流域環境を評価するために,トンボ類88種の生息地データセットから,地形,植生,土地利用等の要因とトンボ類の生息状況との関係を座標付け分析によって解析した。  5)森林生態系を重視した公共事業の導入手法の調査:高知県の実施する森林モニタリングと公共事業である間伐の関連性について,調査内容を検討し,高知県に助言を与えた。
カテゴリ 管理システム 傾斜地 モニタリング リモートセンシング

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる