| 課題名 |
人工林流域における林業成立条件の解明 |
| 課題番号 |
2001001086 |
| 研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所
|
| 研究分担 |
森林総合研究所 九州支所 森林資源管理研究グループ
|
| 研究期間 |
新規2001~2005 |
| 年度 |
2001 |
| 摘要 |
1.当年度の研究目的 森林管理水準の低迷を象徴する放置林分の定量・定性調査解析ならびに森林管理水準の変動要因解析に着手し、放置林の具体的な特性を把握するとともに誘発する要因や仕組みについて検討する。また、地域における森林管理・森林経営の中核的役割を担っている森林組合を中心とした林業サービス事業体を主な対象として効率的な施業管理手法の開発を行うために、同事業体における森林施業計画業務の現状分析に着手し森林計画制度の改正内容を検討する。 2.当年度の試験研究方法 1)九州各地における放置林等の森林管理水準の変動要因の解析のためのデータ収集を行い,文献による林業生産活動と社会経済要因の関係から分析を開始した。また、宮崎県耳川広域森林組合西郷支所を調査対象に、森林組合等林業事業体における森林施業計画業務の諸分析を開始した。 2)熊本県全域にわたるデータから、放置林の特性を再造林放棄と強く関連すると想定される伐区サイズと搬出距離に着目して解析した。森林簿データを基に解析するため具体的には、伐区サイズには施業実施の最小単位である小班面積を、搬出距離には林道からの距離を用いた。 3.当年度の研究成果 1)研究文献レビューを行った結果、再造林放棄発生のメカニズムについて各研究者が提示する要因を次のように整理できた:林業経営の採算性の悪化、林業への依存度、不在村者所有面積、伐採作業担当者の違い、後継者確保の状況、家計の経済状況、自家労働力の状況など。宮崎県耳川広域森林組合西郷支所では、森林施業計画策定にコンピュータシステムを導入し、施業種別申請見積資料作成等に活用されていた。 " 2)熊本県における森林簿のほか伐採跡地調査データを入手し森林簿とのリレーショナルデータベースを構築し解析用データセットを作成した。熊本県の放置林は2001年現在、約1,000haで95%以上が球磨川計画区で占められていた。小班平均面積は林道からの距離が遠いほど小班の平均面積が大きくなる傾向が熊本県内の計画区で認められた。球磨川計画区についての放置林の特徴として小班平均面積が比較的大きいこと、しかも林道からの距離が比較的近い箇所が顕著で小班面積の一般的傾向とは異なっていた。今後、伐採林分と放置林分の比較が必要であるが、このことから、(1)素材生産業者が箇所選定時に、素材生産コストを低く抑えるために搬出距離が近く小班面積の大きい箇所が意図的に選択されていること、(2)一方、小班面積が広いことで再造林コストの負担が大きく再造林を困難にしていると推測される。"
|
| カテゴリ |
管理システム
経営管理
コスト
データベース
|