| 課題名 | 国際的基準に基づいた生物多様性及び森林の健全性評価手法の開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2001001091 |
| 研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
| 研究分担 |
森林総合研究所 森林昆虫研究領域 チーム長 森林総合研究所 北海道支所 チーム長 森林総合研究所 北海道支所 森林育成研究グループ 森林総合研究所 北海道支所 北方林管理研究グループ 森林総合研究所 北海道支所 森林生物研究グループ 森林総合研究所 森林植生研究領域 チーム長 森林総合研究所 森林植生研究領域 群落動態研究室 森林総合研究所 森林昆虫研究領域 昆虫生態研究室 森林総合研究所 四国支所 チーム長 森林総合研究所 四国支所 流域森林保全研究グループ 森林総合研究所 北海道支所 植物土壌系研究グループ 森林総合研究所 関西支所 生物被害研究グループ長 森林総合研究所 森林微生物研究領域 微生物生態研究室 |
| 研究期間 | 新規2001~2005 |
| 年度 | 2001 |
| 摘要 | 1.当年度の研究目的 プロジェクトの推進においては、国内の研究及び、2001年10月19-20日に外国人研究者5名を招聘して行った国際シンポジウムでの議論,浅野透(総合地球環境学研究所教授),小林紀之(住友林業研究主幹)両評価委員の助言をもとに,国際的な評価に耐えられる指標を開発する目的で研究した。 2.当年度の試験研究方法と成果 1)森林の組成・構造の評価手法の開発:北海道では,標高(自然環境要因)と更新補助作業形態(人為撹乱要因)が植生構造に大きな影響を及ぼしている事が解明された。3地域からサンプリングしたトドマツ30個体についての遺伝的な多様性の研究から,トドマツでは集団の遺伝的な違いは小さいが,流域レベルなどの管理地域のスケールアップを行う際に産地を考慮する事が重要であることが解った。北海道で行われている択伐林施業に提言できる方向への研究を進めるよう評価委員より助言され,その方向へすすめる。国際シンポジウムでは,熱帯地域で各種の攪乱と生物多様性の関係が示され,森林管理手法が議論された。林業形態が違う場所ではそれぞれの場所に適した指標を用いて管理する必要がある。 2)指標生物種とその生息域の関連性:カミキリムシ科のトラップであるマレーズトラップと誘因トラップの特性を明らかにした。マレーズは世界的に標準的である上、他の昆虫類も同時にトラップできるが高価であり,目的によって使い分ける。水生昆虫の調査手法としての定量調査法と定性調査法の比較では、カゲロウ目、カワゲラ目(いずれも幼虫)では定量調査法が採集された科数が多く、冬季の定量調査法が好ましいことがわかった。林齢と植物の種数の関係では,若い林分で種数が多くなり,林齢の高い林分では種数が減少していた。チョウの種数も似た傾向を示した。木材腐朽菌では,林齢が高くなるほど,種数が多くなった。カミキリムシ科も木材腐朽菌と似た傾向を示した。国際シンポジウムでは,生物の機能に注目した指標種の選定が重要であると言うことが議論された。種数の変化は生物の機能と関係があり,それを使った地域の生物多様性管理手法の開発に発展することで,評価委員から理解を得た。 3)森林生態系の健全性:シラカンバ,カラマツの樹幹で,非破壊装置の結果と実際の腐朽・変色の有無を比較したたところ,実際に変色・腐朽があった木の約76-81%が事前に判定でき,有効性が明らかになった。樹幹内の状態が非破壊的調査で異常を示すトドマツでは,衰退して着葉率が低い個体が多く見られた。国際シンポジウムでは,航空機を用いたより広域からの健全性の発見方法が議論された。地域の森林管理にこれらの手法のどれを取り入れ,どのように用いるのか,まとめる方向に研究を進める。 |
| カテゴリ | 管理技術 木材腐朽菌 |