各種林型誘導のための林冠制御による成長予測技術の開発

課題名 各種林型誘導のための林冠制御による成長予測技術の開発
課題番号 2001001107
研究機関名 独立行政法人森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 植物生態研究領域 物質生産研究室
森林総合研究所 北海道支所 長伐期施業研究チーム
森林総合研究所 北海道支所 森林育成研究グループ
森林総合研究所 関西支所 森林生態研究グループ
森林総合研究所 関西支所 森林資源管理研究グループ
森林総合研究所 四国支所 複層林生態管理研究チーム
森林総合研究所 森林植生研究領域 植生管理研究室
森林総合研究所 木材特性研究領域 組織材質研究室
研究期間 新規2001~2005
年度 2001
摘要 1.当年度の研究目的  主要な森林タイプを対象に、林冠構造モデルの一般化に向けて、長伐期スギ林の林分構造の調査および現行林分収穫表の妥当性を検討するとともに、複層林の林内環境を決定する上木の密度やサイズと下木成長量の関係の解析、混交林における主要樹種の成長と構造、スギ及び落葉樹における樹冠構造を解明する。 2.当年度の試験研究方法と成果 1)長伐期林分の林分構造と成長動態の解明  吉野地方のスギ長伐期林で林分構造を調査し、スギ収穫試験地と紀州地方収穫表の値を比較検討した。吉野地方での長伐期林は、生育が進むに従い個体成長を促進するため低密度管理を行っていた。収穫試験地では収穫表に比較して、高齢にいたるまで高い密度で維持されている傾向がみられた。 2)複層林における上木・下木の成長動態の解明  立木密度の異なる若齢林分を調査し、下木の胸高断面積成長が上木の立木密度の違いを反映して異なっていることを確認した。上木が47年生のスギ2段林で側方光導入が下木成長に及ぼす影響を解析したところ、隣接林分の間伐(1994年)により側方光が増加した。側方光による成長促進効果が得られたのは林縁から12m程度までであった。 3)混交林における成長動態モデルの開発  シラカンバBpの枯死が目立ち始め林冠がミズナラQm・ハリギリKp・イタヤカエデAm等に置き換わりつつある林齢約85年の山火再生林で、デンドロメーターで直径成長を調べた。直径はBpとKpが9-11月まで成長するが、Qmは5-6月にほぼ成長を終えた。幹と枝量はD2Hとの強い相関を示したが、葉量とD2Hの関係は樹種により分離した。葉面積あたり窒素含有量は比葉面積重量(LMA)と正の相関を示し、3樹種ともLMAを変えることで窒素量を調節していた。Nの垂直分布は、樹種ごとに地上高に対して指数関数で近似できた。 4)林冠制御による光環境及び林木成長動態予測  スギの枝に着生する葉量と葉元径の関係は個体葉量と生枝下直径との関係とほぼ一致しており、数本の枝をサンプリングすることにより、個体葉量を容易に推定できる可能性がある。樹幹の年輪解析および節解析により、生枝下高とその幹径を推定し、個体あたりの葉、枝、幹の成長履歴を復元した。広葉樹林内の光環境評価法の開発に向けて、落葉広葉樹の樹冠構造を明らかにする一環として、イロハモミジの葉群構造を解析したところ、葉群クラスターのサイズ頻度分布はL字型分布を示し。クラスターサイズは枝の葉元径でほぼ代表させられることが分かった。
カテゴリ かえで 評価法

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