課題名 | 再生機構を利用した初期保育技術の高度化 |
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課題番号 | 2001001109 |
研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
研究分担 |
森林総合研究所 森林植生 植生管理 森林総合研究所 木曽試験地 森林総合研究所 植物生態 物質生産 森林総合研究所 北海道 森林育成G |
協力分担関係 |
林野庁東京分局 林野庁中部森林管理局 |
研究期間 | 新規2001~2005 |
年度 | 2001 |
摘要 | 1.当年度の研究目的 当年度は雑草木の抑制方法と林木の成長に関連して、雑草木の生態や制御の既往の研究成果をレビューするとともに、試験地を設定して林木の成長調査等を開始すること、また、除草剤成分の分析法の確立に向けた実験、ならびに室内分解実験に着手することを目的とした。 2.当年度の試験研究方法と成果 1)生物間相互作用の解明による獣害回避法の検討 初期保育段階の林木に対する獣害の回避技術について既往の研究のレビューを行った結果、検証データが少ないこと、獣害回避技術の開発が求められていることを確認した。獣害回避用に不織布で防護した造林木の成長や獣害の程度を解析した。また、ササ地にかき起こしを施すと、ササ地の縁からの距離に応じてネズミによるドングリ(ミズナラ)の食害が減ることを確認した。 2)雑草木との競合緩和法における省力性の検討 雑草木の生態や抑制法に関する既往の研究のレビューを行った結果、下刈りの省力化に関しては除草剤との併用、冬下刈り、大苗、水気耕苗、マルチ、ツリーシェルターが有望視されているが検証データが少ないことを確認した。ツリーシェルターの使用がヒノキ、ケヤキ苗の成長や形質と雑草木量に及ぼす影響について野外データを収集した。植裁後2年を経過したスギ、ヒノキの水気耕苗の成長を解析した結果、苗木自体が大きい水気耕苗は普通苗より成長が大きいが、成長率には大差はないことが分かった。 3)林業用薬剤の環境における動態の解明 雑草木制御に使用する薬剤のテトラピオン(林業用除草剤)成分の分析方法の確立に向けた実験を行うとともに同成分の室内実験に着手した。その結果、テトラピオン成分について0.025~0.5μgの範囲で迅速に検出可能な方法を見いだした。また、テトラピオン成分を添加した土を室内で培養し、抽出成分を分析した結果、培養中に成分が若干分解したため、培養条件の検討の必要性が生じることが分かった。 |
カテゴリ | 病害虫 かき 雑草 省力化 除草剤 薬剤 |