課題名 | 森林施業情報の評価手法と施業指針の作成 |
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課題番号 | 2001001118 |
研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
研究分担 |
森林総合研究所 林業機械 伐出機械 森林総合研究所 林業機械 自動化チーム長 森林総合研究所 森林作業 作業計画チーム長 森林総合研究所 森林作業 作業技術 森林総合研究所 森林植生 植生管理 森林総合研究所 林業機械 |
研究期間 | 新規2001~2005 |
年度 | 2001 |
摘要 | 1.当年度の研究目的 施業指針の検討を行うために、森林の地形、地理、林分情報の収集を行う。また、得られた情報の評価手法として、林分の地理的条件の評価手法の検討を行う。さらに、森林施業情報を簡易に把握することを目的として、デジタル画像によって林分を測定する手法の開発に着手する。 2.当年度の試験研究方法 1)森林施業のための地形・地理・林分情報の把握手法の検討 森林の地形、地理、林分情報の収集:施業指針を策定するための森林のモデル林を3箇所選定し、森林施業情報のGISを作成する。 林分の地理的条件の評価手法:路網から森林内の各林分までの到達距離、及び林分の形状に着目して林分の地理的条件を評価する手法を作成する。 デジタル画像による林分情報の把握:デジタルビデオカメラにより得られる森林のデジタル画像を使った写真測量により林分の情報を収集する手法の作成を行う。 2)モデル地区を対象とした保育・間伐施業指針の検討 具体的なモデル林を選定し、立地条件情報と林分情報を収集する。 3.当年度の研究成果 1)路網から林分への到達距離比の分布関数を基礎とした到達難易性の検討を行い、対象域から路網への到達距離の分布関数として一般式を提示した。分布曲線の曲率係数や到達距離により、対象域の形状を考慮した到達性の評価が可能になった。 写真測量の基準点として目印のついた水糸を既知点間に張る方法を考案した。撮影方向を一定として、林内の移動を行いながら撮影、カメラパラメータを算定した。林分の情報として立木の平面位置を測定した結果、撮影距離10m以内で10cmの測定精度を得た。 2)森林のモデル林として岩手県、栃木県、岐阜県に存在する施業団地を選定した。地形、地理、施業履歴、成長量に関するデータを入手、GISデータベース作成、一部現地調査を行った。その結果、森林簿の記載と実際の林分が異なっている場合があること、地図に記載されていない作業道、集材路の存在することが明らかとなった。 |
カテゴリ | 経営管理 データベース |