地域伝統文化の構造解明

課題名 地域伝統文化の構造解明
課題番号 2001001131
研究機関名 独立行政法人森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 森林管理研究領域 資源解析研究室
森林総合研究所 森林植生研究領域 植生管理研究室
森林総合研究所 多摩森林科学園 教育的資源研究グループ
森林総合研究所 企画調整部 海外研究協力室
研究期間 新規2001~2005
年度 2001
摘要 1.当年度の研究目的  山村における歴史・伝統文化資源と結びついた森林資源の機能を解明するため、1)巨樹・巨木の種・地域ごとの減少の実態を明らかにする。また、2)樹木等の名称に対し人間が伝統文化的側面から認識している内容との関係を調べ、3)流域スケールの農山村の文化・自然資源の地理的把握を行う。さらに、平成10年の森林法改正後の市町村森林整備計画における、公益的機能重視や市町村の役割強化の実態を明らかにする。 2.当年度の試験研究方法と成果  1)植村(1962)による、当時の3385件の巨樹・名木、天然記念物の報告をもとに、草本類などを除く、2757件、2973本について得られた巨樹の樹種ごとの現況調査を行った。  巨樹の本数は、スギ、マツ、クスノキ、イチョウ、サクラ、ケヤキの順に多く、全体の生存数と生存率は1919本(65%)、枯死・消失は836本(28%)であった。生存率の高い樹種はイチョウ、ビャクシン、クスノキ、ソテツで、低い樹種はマツであった。巨樹の枯死・消失原因は、自然枯死、台風、虫害、落雷、道路建築、伐採、火災の順に多かった。  2)樹木の名前と人間の認識との関係を調べるために、一例としてサクラの名前と利用状況について文献などから調査した結果、名前とその名前によって認識されるものとの間には名前の使用者・使用状況などによって大きな差が生じる場合があることが示された。  3)霞ヶ浦地域森林計画区において、(社)日本観光協会発行の全国観光情報データベースを活用して、伝統文化に関わる地域資源の地理的分布現況をメッシュ解析を用いて分析した。その結果、A.霞ヶ浦、B.鹿島灘をメインテーマとして、a.考古学的主題、b.歴史学的主題、c.文化民俗的主題、d.自然的主題、e.余暇活動・スポーツの5種類のサブテーマのもと森林管理を行うことが有効である地域が見いだされた。平成10年の森林計画制度改正後の市町村森林整備計画において、市町村条例などを有効に活用して、新たな森林整備の方向性を見いだそうとする市町村の姿を明らかにした。
カテゴリ いちょう さくら データベース

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