樹木抽出成分の有用機能の解明と利用技術の高度化

課題名 樹木抽出成分の有用機能の解明と利用技術の高度化
課題番号 2001001137
研究機関名 独立行政法人森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 樹木化学研究領域 樹木抽出成分研究室
森林総合研究所 成分利用研究領域
協力分担関係 (株)琉球バイオリソース開発
(株)浅野木材工業
(株)赤穂化成
科学技術振興事業団
研究期間 新規2001~2005
年度 2001
摘要 1.当年度の研究目的  熱帯産及び日本産樹木の樹皮に含まれるタンニンの効率的抽出法、化学構造、反応特性を解明する。材部抽出成分の有用機能を解明するとともに、その効率的検定法を確立する。また、木材の変色に関与する成分を同定、合成するとともに、パルプ材の高リサイクル性に関与するポリフェノール成分の化学特性を解明する。 2.当年度の試験研究方法と成果 1)タンニン等ポリフェノール成分の有用機能の解明と用途開発 樹皮タンニンの抽出、定量、同定、機能解明を行うとともに、アルカリや酵素・微生物による変性挙動を解析した。Acacia mangium及びA. auriculiformis樹皮タンニンの化学構造を解明した。樹皮タンニンの選択的抽出に関しては、80℃での温水抽出が最適であった。カテキンのアルカリ変性物から、既知化合物であるカテキン酸の立体異性体に相当する化合物を単離した。また、タンニンを木炭と複合体化することにより、タンニンのクラフトパルプへの添着が促進された。タンニン・木炭吸着クラフトパルプは顕著なホルムアルデヒド吸着能を示した。 2)有用樹木抽出成分の探索と利用 ウメ果実及びマレーシア産Gmelina arborea抽出成分の抗菌活性、血流改善効果を検定した。血流改善成分として、ウメ果実からベンジルビシアノシドを単離した。また、G.arborea心材抽出成分の木材腐朽菌に対する抗菌性試験法を確立するため、麦芽エキス液体培地を用いたTLCオーバーレイ法を検討した。 3)森林植物由来のDNA結合性・抗微生物性光増感化合物の探索 各種制限酵素を作用させたDNA断片をゲル電気泳動で観察することにより、光増感作用によるDNA結合活性の検定法を確立した。本検討過程で、制限酵素活性の阻害が酵素のDNA塩基配列の認識レベルで起こることを明らかにした。 4)心材成分の形成機構及び木材成分の変色挙動の解明 "昆虫の虫害による変色に関与すると考えられているスギ心材ノルリグナン(ヤテレジノール)を合成するため、安息香酸を出発物質として部分構造に相当する化合物を合成した。また、A.mangium心材の着色原因物質として、7,8,4'位に水酸基を有するフラボノイド類を単離した。" 5)高リサイクル性を有する樹木に含まれるタンニン等ポリフェノール成分の化学特性 " ユーカリ材中のタンニン量は樹齢の増加とともに高くなる傾向を示した。材中のタンニンは、2,3-シス体のフラバノールを伸長単位とする縮合型タンニンであり、A,B両環の大部分は各々フロログルシノール及びカテコール核から構成されていた。"
カテゴリ うめ 木材腐朽菌

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