| 課題名 | 日本産広葉樹材の識別データベースの開発 |
|---|---|
| 課題番号 | 2001001151 |
| 研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
| 研究分担 |
森林総合研究所 木材特性研究領域 チーム長 森林総合研究所 木材特性研究領域 組織材質研 森林総合研究所 木材特性研究領域 領域長 |
| 研究期間 | 新規2001~2005 |
| 年度 | 2001 |
| 摘要 | 1.当年度の研究目的 1)南西諸島及び中国地方において木材標本収集を行う。 2)2,3科を対象として,光学顕微鏡・走査型顕微鏡的木材識別拠点の解明を行う。 3)樹木の生態と木材組織の変異や形成過程,過去の木材利用の実態の解明を行う。 2.当年度の試験研究方法 1)現地との調整の結果,南西諸島および紀伊半島において木材標本採集する。 2)数分類群について木材組織を観察し,識別拠点の解明とコード化を実施する。 3)公開データベースの構築に取りかかる。 4)特定の分類群について,木材組織と生育環境との関係を解明する。 5)青森県の遺跡出土木材を同定し,過去の森林植生を解明する。 6)水ストレスが材形成に与える影響について炭素同位体分析を用いて解明した。木材形成に関与する遺伝子の組織学的解析手法を検討した。 3.当年度の研究成果 1)三重県北牟婁郡海山町・多気郡宮川村,沖縄県国頭郡,および鹿児島県大島郡で木材標本採集を行い,約600点の標本を蒐集した。普通に生育する樹種のほか,ギョボクやボロボロノキ,カイナンサラサドウダン,ヒサカキサザンカ,ビロードムラサキなど,しか標本のない種の木材を蒐集した。 2)ムクロジ科をはじめとする数分類群について木材組織を観察し,識別拠点の解明とコード化を行った。須藤彰司(1959)の「本邦産広葉樹材の識別」に記載された主要な日本産広葉樹材について、IAWA-Listに(1988)に従って識別コード化を実施した。 3)平成16年度からはじまるデータベースの公開と開発のための準備として,採集時に記録した木材標本と枝の写真のデータベースを構築した。 4)ツツジ属およびハウチワノキにおいて,種内および属内における木材組織の変異を解明し,それを樹木の生育環境や生活形と対比して,変異の起源を分類群の進化との関連で解析した。 5)青森県の大矢沢野田遺跡の埋没林について,樹種同定と樹種の分布の復原をおこなった。大矢沢野田遺跡からは,最終氷期と,晩氷期,縄文時代前期の埋没林が出土した。 6)水環境の異なるサイトから採取したカラマツ・アカマツの同位体および早材・晩材幅の測定により、シベリアに生育する樹木の晩材形成が水ストレスにより制限さることが明らかとなった。この地域では通常湿潤地に分布するカラマツが特に水ストレスの影響を強く受けており、シベリアでの樹種の分布が異なる理由の一つとして、水環境が示唆された。 |
| カテゴリ | 加工 シカ データベース |