| 課題名 | 中山間地域の活性化条件及び適切な森林管理のための公的関与方策の解明 |
|---|---|
| 課題番号 | 2001001180 |
| 研究機関名 |
独立行政法人森林総合研究所 |
| 研究分担 |
森林総合研究所 林業経営・政策研究領域 林業システム研究室 森林総合研究所 林業経営・政策研究領域 林業動向解析研究室 森林総合研究所 森林管理研究領域 環境計画研究室 森林総合研究所 東北支所 森林資源管理研究グループ |
| 研究期間 | 新規2001~2005 |
| 年度 | 2001 |
| 摘要 | 1.当年度の研究目的 中山間地域の活性化条件と適切な森林管理の方策を解明するため、中山間地域の活性化の事例調査とその解析に加え、それを支援するための技術的な側面と、制度的な側面からアプローチすることとし、1)活力ある山村集落の現状とその背景について明らかにする、2)森林管理と森林情報の現状をふまえ、森林情報の整備の役割と方法を検討する、3)公的関与のあり方を理論的に検討するとともに、財政面からみた全国的な森林管理施策の動向を把握することを目的とした。 2.当年度の試験研究方法 1)岩手県遠野市附馬牛町での聞き取り調査によりIターンの背景や現状を把握し、その検討を行った。 2)三重県の森林ゾーニングにおける森林情報の役割について調査・検討を行った。 3)a.林地利用に対する公的関与に関する理論的検討を行うとともに、b.財政統計による森林・林業施策の把握、地域性の分析、間伐にかかる単独事業について整理・分類し、先駆的事例の抽出を行った。 3.当年度の研究成果 1)U・Iターン者のウェートが比較的高く、遠野を選び定着する理由として、生活基盤が比較的整っていること、町外・市外の人たちと集落住民間の交流が盛んなことに加え、古くから伝わる「早池峰神楽」が重要な因子となっている。すなわち、Iターン者が早池峰神楽を教わる過程で、集落住民として認知されており、こうした活動が集落住民とIターン者や都市部から訪れた人たちを結ぶ重要な架け橋ともなっている。 2)三重県は13年度よりを開始した。これは公益的機能の高度発揮のため、全額補助により環境林に間伐等の施業を行うというもので、GISを活用した森林ゾーニングを行い、その結果を計画に反映させている。森林ゾーニングは、森林GISの整備と活用技術を背景としたもので、森林組合や林家からも支持され、森林情報活用のモデルとなっている。 3)a.森林の多面的機能を考慮した持続可能な森林経営の基本的思想は、「多目的利用」と「ゾーニング」に大別され、林業の国際競争力の強い国・地域ほど前者に傾き、競争力の弱い国・地域では後者に拠りつつ、部門政策から空間管理政策へシフトしている。 マクロ的・動学的にみた場合、管理形態、所有形態、費用負担のあり方、管理の担い手の類型などの社会経済的要素が、林地の持続可能性及び森林をとりまく社会の持続可能性の双方を満たす公的関与のあり方を規定する要素となると考えられる。b.林業費支出の全国的動向として地方財政からの支出による単独事業の比率が高まっており、財源として地方税の増収分(好況時)と地方債・地方交付税が当てられている。また間伐実施にかかわる単独事業には、対象地の選定に独自の条件を加えるなど多様な取り組みがみられ、とくに神奈川県の水源の森林づくり事業や三重県の森林環境創造事業に、他の県ではみられない先駆性(総合的施策)が認められた。 |
| カテゴリ | 馬 経営管理 中山間地域 |