課題名 |
中国等の小麦の遺伝資源の赤さび病抵抗性等の評価と育種素材の育成 |
課題番号 |
2001001009 |
研究機関名 |
独立行政法人国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
国際農林水産業研究センター 生物資源部
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研究期間 |
新規2001~2005 |
年度 |
2001 |
摘要 |
延岡坊主小麦と蘇麦3号の雑種F1から育成したDHL(120系統)の赤かび病抵抗性は、強とやや強で7:1に分離するので、両品種では少なくとも3個の抵抗性主働遺伝子が関与していることを明らかにした。遺伝子供給源が異なる延岡坊主小麦と蘇麦3号の抵抗性遺伝子を集積し、両親並で小麦中間母本農4号よりも高度な抵抗性を示す66系統を選抜した。育種に広く利用されている赤さび病抵抗性遺伝子であるLr34及びLr46に連鎖するマイクロサテライトマーカーを見出した。これらのマーカーを用いて選抜した場合、平均で集団平均より約20%抵抗性の高い系統を選抜できる。さらに、表現型からでは2つの抵抗性を持つ系統と一方のみ(特にLr34のみ)を持つ系統を区別することが不可能であるが、マーカーによる選抜によって2つの抵抗性遺伝子を併せ持つ系統を的確に選抜できることが示された。計画に対し順調に業務が進捗している。
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カテゴリ |
病害虫
育種
遺伝資源
小麦
抵抗性
抵抗性遺伝子
評価法
品種
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