課題名 |
広域機能評価のための土壌資源インベントリーの構築と分類手法の高度化 |
課題番号 |
2002003106 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究分担 |
森林総合研究所 土壌資源評価研究室長
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研究期間 |
継続2001~2005 |
年度 |
2002 |
摘要 |
当年度の試験研究方法:既往の土壌調査データを用いて土壌特性と立地条件の関係解析を行うとともに、褐色森林土の鉄等の元素分析に取り込む。近赤外分光分析法を用いた有機物成分分析法を確立する。炭素安定同位体比による黒色土の土壌炭素供給源の解明に取り組む。試験流域内の土層深測定を完了し、土層深と微地形との関係解析に取り組む。土壌炭素集積量測定試験地の土壌調査、試料採取、分析に取り組む。当年度の研究成果:既存の約10,000断面の森林土壌資源に関するデータベース化、土壌炭素の供給源としてのリター分解過程の解析データの蓄積、森林土壌の水分保持供給機能に強く関与する土壌深度の精密な計測と図化を行い、広域機能評価のための土壌資源インベントリーとして蓄積した。その解析により、細土容積重が炭素含有率と負の相関を示すことを明らかにした。また、九州北部の黄色系褐色森林土と典型褐色森林土の化学特性を明らかにした。アカマツとブナのリタ?分解過程の解析から、重量減少率は可溶性画分>ホロセルロース画分>リグニン画分であることを明らかにした。桂試験地の森林小流域において、累計546地点で貫入試験を行い、精密土壌深度分布図を作成した。スギ、ヒノキ、カラマツ林において、間伐前後の土壌炭素変動を解析するため、土壌調査および枝葉分解試験用のリターバッグの設置を行った。結果の意義:緊急に求められている森林の炭素蓄積量の評価を行う上で貴重な土壌関連デ?タセットが向上し、温暖化対策における森林土壌の炭素蓄積量評価の貴重なデータとして提供できる(する)。
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カテゴリ |
温暖化対策
データベース
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