被害拡大危惧病虫害の実態解明と被害対策技術の開発

課題名 被害拡大危惧病虫害の実態解明と被害対策技術の開発
課題番号 2002003126
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 森林病理研究室長
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 当年度の試験研究方法:森林病虫害発生情報を基に、地域毎に被害拡大が危惧される病虫害発生を監視し、その発生動向を予測する。樹木ファイトプラズマ病害の被害実態を解明する。マンサクの葉枯れ被害の実態を調査し解析する。ムラサキツバメの発生経過やクワカミキリのケヤキ食害などの被害実態を調査し解析する。当年度の研究成果:全国規模で収集された病虫害発生情報データベース等を基に、北海道から九州までの全国6地域毎にそれぞれ発生した多くの病虫害の情報について収集と解析を行った。また、被害拡大が危惧される病虫害発生を監視し、その発生動向を予測した。樹木ファイトプラズマ病害であるホルトノキ萎黄病の被害実態については、衰弱から枯死にいたる罹病経過の長期継続調査により明らかにした。マンサクの葉枯れ被害については、全国規模の調査により本州と四国に広く分布していること、群馬県の狭い範囲での調査により高標高地で未発生地があるが、それ以下の標高地ではマンサクとマルバマンサク両種のほとんどの個体で発生していることを解明できた。分布域を拡大しつつあるムラサキツバメの発生生態については、つくば市付近で越冬している可能性があること、および年間世代数が4世代であることを明らかにした。ケヤキ造林地におけるクワカミキリの発生生態について追跡し、幼虫の食害木は春より秋で増加することを明らかにした。カシ・ナラ類枝枯細菌病の被害実態の解明については、病原菌の簡易検出法ついて抗血清の酵素結合抗体法およびrep-PCRによるDNA fingerprint解析による、病細菌の識別法を開発した。結果の意義:病虫害発生情報データベースにより被害拡大が危惧される病虫害4種については継続した監視体制をしくことができた。カシ・ナラ枝枯細菌病の簡易検出法の開発により栽培地および自然林における病原菌の被害分布および動態調査が可能になった。
カテゴリ 病害虫 萎黄病 害虫 データベース 防除

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