| 課題名 |
集団的萎凋病の対策技術の開発 |
| 課題番号 |
2002003127 |
| 研究機関名 |
森林総合研究所
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| 研究分担 |
森林総合研究所 昆虫管理研究室長
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| 研究期間 |
継続2001~2005 |
| 年度 |
2002 |
| 摘要 |
当年度の試験研究方法:カシノナガキクイムシ加害集中と加害終息の生態的要因を解明するとともに、フェロモンの構造を解析する。さらに、繁殖成功率判定法並びに密度推定法の改良に取り組む。また、ナラ萎凋病菌の病原性を比較し、DNAマーカーを開発する。核磁気共鳴装置(MRI)を用いた水分布解析による枯死機構の解明に取り組む。当年度の研究成果:カシノナガキクイムシ加害集中と加害終息の生態的要因を解明するために、カシノナガキクイムシの飛来虫の粘着トラップ調査を行い、雌あり区で(前年同様)交尾後集合フェロモンが放出されないことが判明した。しかし、未交尾雄当たりの捕獲数は雌雄同数で、交尾後に集合フェロモンをマスクするような抗集合信号の存在は認められなかった。フェロモンの構造を解析する目的で、気体捕集物・フラス抽出物を触角電図装置と組み合わせたガスクロマトグラフで分析を行ったが、活性を示す成分の化学構造の同定には至らなかった。ナラ萎凋病菌の病原性を比較しナラ萎凋病菌、Raffaelea quercivoraの病原性と培地上の生育特性を比較し、山形産、滋賀産、鳥取産の菌株と、福井産、宮崎産、鹿児島産の菌株との2グループに分けられることを明らかにした。しかし、リボソームDNAスモールサブユニット領域の一部のPCR増幅による塩基配列では菌株間に変異は検出できていない。カシノナガキクイムシの繁殖成功率判定法を改良し、繁殖成功率を測定した結果、成虫接種試験でのペア成功率は各密度接種区によって差はなかったが、繁殖に成功した孔道での産卵数は多かった。カシノナガキクイムシのトラップを改良し、密度推定法の精度を向上させた。ナラ枯損病原菌を接種したミズナラ苗の定期的にMRIにより撮像により、樹幹内水分分布の変化が検出できた。ヤナギ類水紋病のSEM?EDX(エネルギ?分散型X線分析装置)による元素分析の結果、罹病組織でチロ?スや結晶、病原細菌の粘塊や代謝物へカリウムの集積が観察された。結果の意義:交尾後集合フェロモンの存在が確認できなかったことにより集中加害時における病原菌媒介昆虫のフェロモンを用いた行動制御手法の1つが否定された。一方、樹幹内水分分布の変化から、経時的な測定により通水阻害の生じた時に特定部位における組織学的な観察や成分抽出を行うことで枯損機構解明する手法開発の可能性が示唆された。
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| カテゴリ |
病害虫
害虫
DNAマーカー
繁殖性改善
フェロモン
防除
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