放置された育成林の動態予測と有用性・危急性解明

課題名 放置された育成林の動態予測と有用性・危急性解明
課題番号 2002003153
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 九・T長(育成林動態)
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 当年度の試験研究方法:霧島山系と九州中央山地の両方において、更新に関与する要因が林分動態と有用樹資源に及ぼす影響の解析に取り組んだ。霧島山系周辺で大型台風の来襲頻度を5気象台以上のデータに増やして解析した。有用樹の構成、量、形質の観測を霧島山系と九州中央山地あわせて20箇所以上を対象に取り組んだ。九州中央山地において稚樹に対するニホンジカの採食影響の解明に取り組んだ。当年度の研究成果:保育形式と更新稚樹量との関連を解析し、稚樹密度は間伐開始年が早いほど高かったことから、施業履歴の情報をもとに更新稚樹量の評価法を提案した。九州において風速50m/sec以上の台風が来襲する周期は熊本県中部と宮崎県北部を結ぶ線の上下で大きく異なったことから、台風被害のリスク評価に資する来襲頻度の分布傾向を図示した。有用樹の構成、量、形質の観測をスギ人工林9箇所、ヒノキ人工林2箇所、アカマツ林3箇所、伐跡地7箇所の計21箇所で行い、皆伐放棄地や不成績造林地の動態予測に資する累積で39箇所分のデータセットを得た。高海抜地域の不成績造林地の林分構造を解析し、シカの影響が小さいことによってスギと広葉樹の混交林化が進行すると予測し、不成績造林地の管理指針策定のための判断材料を提示した。結果の意義:得られた研究成果は施業履歴、台風、シカという九州における森林管理上重要な要素に関するものであり、放置された育成林の有用性・危急性評価技術の開発という目標を達成する上での中核的なものと言える。
カテゴリ 管理システム シカ 評価法

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