保健休養機能の高度発揮のための森林景観計画指針の策定

課題名 保健休養機能の高度発揮のための森林景観計画指針の策定
課題番号 2002003191
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 関・森林資源管理研究G
研究期間 継続2001~2005
年度 2002
摘要 心理面と生理面の両面から自然条件の評価に取り組んだ。また、景観管理手法について情報収集を行い、わが国での適用可能性について評価した。林内環境の記録、解析結果をGISデータベース化した。景観評価、行動解析について手法を確立するとともに、本格的な調査、解析に取り組んだ。森林計画制度を念頭に、観光レク機能を地理的に評価する手法の開発にも取り組んだ。そ の結果、心理面では、一対比較調査の結果、林内景観の評価尺度は、体験や知識が少なく価値観が十分形成されていない若年期から、体験や知識の獲得に伴う価値観形成により、加齢と共に変化し、その過程に社会情勢変化が影響するという構造が明らかになった。生理面の評価については、森林環境における実験の妥当性を確保するため継続して基礎的実験設計の検討が必要である。また、ドイツの景観保全制度を調査した結果、利用密度の点からレク利用に配慮した森林施業が行われていることが明らかとなった。景観意識レベルは周囲の環境によって変動するので、レク利用者による景観評価の概念モデルを提示した。また、写真投影によるの景観・レク調査における方法論を適用し、解析を行い、今後のレク利用管理に向けてのモニタリング手法として提示した。対象地の植生や環境条件をGISデータベース化し、利用者の行動・評価と環境条件との対応付けが可能となった。イラストによる将来景観予測をもとに将来訪問回数の変化を仮想トラベルコスト法で測定する手法を試みた。景観・レクにおける心理面、行動面からの調査手法を複数確立したことで、今後の森林景観計画指針の策定に向けて保健休養機能を具体的に評価する準備が整った。とくに、利用者のモニタリング手法の開発によって、利用者の行動や評価を予測 し、レク林の管理目標の達成度合いや新たな問題点についてチェックすること が可能となった。また、将来景観のシミュレーションをもとに訪問回数の変化を仮想トラベルコスト法で測定する手法は、国内初の試みであり、評価手法開発として有効であることが判明した。
カテゴリ コスト データベース モニタリング

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