| 課題名 |
低環境負荷型耐久性向上技術の開発 |
| 課題番号 |
2002003210 |
| 研究機関名 |
森林総合研究所
|
| 研究分担 |
森林総合研究所 木材保存研究室長
|
| 研究期間 |
継続2001~2005 |
| 年度 |
2002 |
| 摘要 |
当年度の試験研究方法:木材の劣化の一つにシロアリによる加害があり、その駆除にはシロアリの誘引が重要である。室内実験によりドクダミからの抽出成分が有効であるデータを得て、これを実用化するための屋外実験を行う。また、腐朽による劣化を抑制する方法として植物由来成分の注入、熱処理、圧密化処理などの組み合わせにより防腐、防蟻効力及びその効果の迅速測定法を開発する。屋外では雨水、紫外線による機能低下(劣化)、特に紫外線による木材表面の機能低下を顕微FT-IRプロファイル法により屋外使用をシミュレートし、光劣化層の解析を行う。加えて、熱的劣化である燃焼性を抑制するには薬剤注入での難燃化があるが低薬剤化を図るために金属による被覆を行い準不燃、難燃材料を開発する。当年度の研究成果:ドクダミ抽出物にシロアリ誘因剤と殺蟻剤との併用による実地試験を行ったが、シロアリの巣に異状を示すような効果が見られず、引き続き薬剤の施用時期、誘因剤の経時変化などを勘案した検討が必要となった。今後は協力企業と再検討を行う。高い防腐効果を強調した北米産の天然物由来成分を含む薬剤はカワラタケに対しては強い抗菌性を、オオウズラタケに対しても弱いながら抗菌性を示したが、その効力は既存薬剤より弱く長期の耐用は困難である事を明らかにし、定められた抗力試験による検定が改めて必要であることを明らかにした。また、DDACの定量法はプロピルオレンジを用いることで低濃度のDDACを効率的に定量できることを確認し、低濃度のDDACを危険な試薬を使用することなく短時間で測定可能とし今後の作業溶液扱い、処理材の品質管理、環境への影響評価に有効な手段となる。光劣化の解析ではスギ早材の光劣化層の発達速度は、時間とともに減衰する対数関数として近似され、光照射時間10倍ごとに光劣化層が0.33mmずつ材中へと発達することが明らかになり、耐久化処理のために重要な知見となった。高防火性能を得るには材料の密度が重要で、それに比例して向上することを明らかにし、事前の性能評価が可能となった。表層に0.5mmアカマツ、中層にアルミ、銅、真鍮などの金属板、基材にメッキした合板の構成は準不燃または難燃材料の性能を示し、薬剤の無い防火材料を開発した。これらの成果は、建築・土木用材料の低環境負荷型の保守管理技術として提案する。また、防火性能認証の取得に活用する。
|
| カテゴリ |
管理技術
どくだみ
薬剤
|