課題名 |
製材の強度性能評価技術の開発 |
課題番号 |
2002003216 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究分担 |
森林総合研究所 T長(強度性能評価)
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研究期間 |
継続2001~2005 |
年度 |
2002 |
摘要 |
製材品のせん断試験方法を確立するとともに、曲げクリープ試験に取り組んだ。その結果、試作した実大いす型せん断治具により構造用製材のせん断強度を適切に評価することが可能となり、せん断破壊させることが困難な曲げ方式に変わって新しい試験方法を確立できた。せん断面積の影響については、面積が増加するに従って、せん断強度がほぼ直線的に減少することを明らかにした。また、空調のない室内で、曲げクリープの予備試験を開始した。既存建築物中の木質構造部材の非破壊評価技術の適用範囲を拡大、高度化するため、対象としてきた既存建築物の調査を継続した。超音波伝搬装置端子の形状及び設置方法を改良するため、超音波伝播速度に関する基礎データの蓄積に取り組んだ。その結果、既存建築物の木質構造部材の調査において、超音波伝播速度を測定する際に、端子と対象物との密着性および現場測定の効率性を考慮し、グリスとゴムキャップとを併用する方法が最適であることを明らかにした。また、超音波伝播速度を測定することで、木橋の劣化状態を経時的にモニタリングできることがわかった。集積した強度データの管理方法について、現行データベースの問題点を明らかにし、ERモデルを基本にした専用アプリケーションソフトの基本設計を行った。その結果を元に、システム開発メーカーに対してデータ管理システムに関わる試作ソフトを発注した。今後、本試作ソフトを改良することによって、全国の試験研究機関から集積したデータを効率的に管理し、かつ解析することが可能になる。
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カテゴリ |
加工
くり
データ管理
データベース
評価法
モニタリング
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