課題名 |
タイ、ベトナム等における牛・豚等の栄養生理学的特性の解明(351) |
課題番号 |
2002003050 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
|
研究分担 |
国際農林水産業研究センター 畜産草地部
|
協力分担関係 |
農業技術研究機構 畜産草地研究所
|
研究期間 |
継続2001~2005 |
年度 |
2002 |
摘要 |
タイの乾期にも生育旺盛なエリアンサスの刈り取り後45日の再生草でサイレージを調製し、その消化特性を去勢ヒツジによる代謝試験でみたところ、エリアンサスサイレージはルージグラス乾草よりも素蛋白質(CP)及び粗脂肪(EE)含量は高かったが、有機物(OM)及び可溶性無窒素物(NFE)含量が低く、乾物量、OM、CP、 NFE及び中性デタージェント繊維の消化率も低く、さらに可消化総栄養物量、可消化エネルギー及び代謝エネルギーとも低かった。このことから刈り取り後45日の再生草サイレージは、稲わらよりも低い栄養価、エネルギー量であることが判明した。一方、メコンデルタの養豚では、生米糠を主体とする豚の肥育では、強い抗酸化作用を有するゴマを少量添加すると、豚の増体重、飼料効率などが改善されること、米ぬか、破砕米主体の飼料での濃厚飼料の最低要求量は9-10%程度が適正であること、地域飼料資源としてホテイアオイ(Eichroria Crassipes)の飼料としての有効性、濃厚飼料への代替が可能であることなどが判明した。タイの研究課題については、十分量のサイレージを確保することができず、計画にある牛での実験を完了することができなかったが、メコンデルタでの研究は期待した以上に研究が進捗したこととあわせて、全体としては、研究は計画に対してほぼ順調に進んだ。今後得られた成果の専門誌等への公表を期待したい。
|
カテゴリ |
ごま
飼料効率
羊
豚
|