セリシン蚕等の特異な繭糸質を有する蚕品種の育成および飼育技術の開発

課題名 セリシン蚕等の特異な繭糸質を有する蚕品種の育成および飼育技術の開発
課題番号 2002002774
研究機関名 農業生物資源研究所
研究分担 農業生物資源研究所 動物生命科学研究部門 昆虫生産工学研究グループ 上席研究官4
農業生物資源研究所 動物生命科学研究部門 昆虫生産工学研究グループ 新蚕糸技術研究チーム
農業生物資源研究所 動物生命科学研究部門 昆虫適応遺伝研究グループ 昆虫分子進化研究チーム
農業生物資源研究所 動物生命科学研究部門 昆虫適応遺伝研究グループ 昆虫遺伝研究チーム
研究期間 継続2001~2002
年度 2002
摘要 気温、日長、枝条長の3変数から桑の枝条長生育の予測モデルを構築し、細繊度蚕品種の繭糸質と桑の熟度との関係を解明した。有用色素を分泌するセリシン蚕、着色繭、細繊度3眠蚕などの品種育成を進めるとともに、セリシン繭の熱水によるセリシン溶解性及び3眠蚕から誘導した2眠蚕の繭糸物性を明らかにした。また、黄繭の自然色を生かしたネクタイ、細繊糸のスカーフ等を試作した。交雑種の受精卵の孵化率が90%になる2カ年保存法を開発した。さらに、90種の保存品種について抗菌活性の特性を明らかにした。一方、FISH法により7遺伝子領域の20個のファージクローンを解析し、QTL解析では広食性と繊度の分子マーカーを開発した。カイコ遺伝資源175系統を含む育種素材248系統について、春及び晩秋蚕期に各種特性情報の調査、研究、選抜、継代及び3Pを含む増殖・製造を行った。また、データベース化へ向け画像情報の整理を進めている。カイコ濃核病耐性遺伝子nsd-2の座位決定のための三点実験、限性黄繭のW染色体付着部分のDNAレベルでの解析、「大鷲」を利用した結城紬、「さきがけ」を利用したシルクデニム新素材の試作等を行った。有用物質生産用カイコ品種は食性、3眠蚕発現率、産卵性等の選抜・改良を進めた。また、繭糸強度・伸度の測定条件の検索・設定を行ったほか、繭の外層、中層、内層において繭糸の強度には差が無く、伸度は外層ほど伸びる傾向があることを明らかにした。
カテゴリ 育種 遺伝資源 カイコ 飼育技術 データベース 品種

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