課題名 | 組換え体の環境に対する安全性評価手法の高度化 |
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課題番号 | 2002002800 |
研究機関名 |
農業生物資源研究所 |
研究分担 |
農業生物資源研究所 植物生命科学研究部門 新生物資源創出研究グループ 植物細胞工学研究チーム 農業生物資源研究所 植物生命科学研究部門 新生物資源創出研究グループ 新作物素材開発研究チーム 農業生物資源研究所 植物生命科学研究部門 生理機能研究グループ 物質代謝研究チーム |
研究期間 | 継続2001~2002 |
年度 | 2002 |
摘要 | PEPC導入イネを隔離圃場で栽培した。周囲に糯品種を植えて花粉飛散性をみたが交雑はなかった。低温ストレス耐性、他感物質産生は非形質転換体と差がなかった。組換え体の長期栽培の影響を除草剤耐性ダイズを用いて調べた。土壌微生物相、他感物質産生、耐性菌の出現について、非形質転換体と差はなかった。組換えトマトで、台木、穂木間の遺伝子(産物)の移行を調べた。GUS、NPTIIいずれも形質転換体でのみ検出された。トウモロコシのショ糖リン酸合成酵素(SPS)を導入した組換えバレイショを模擬的環境(隔離圃場)で栽培し、環境への影響を調査するとともに、光合成、転流等の生理的特性、並びに収量特性を調査した。環境への影響調査(栽培土壌における後作への影響、土壌微生物並びに周辺植物相への影響等)では、組換え体と非組換え体との間で差異は認められなかった。生理的特性については、組換え体は非組換え体に比べ糖の転流速度が高く、また葉におけるショ糖含量も増加していた。1個体当たりの塊茎収量は、組換え体が非組換え体に比べ高い傾向があり、組換え体の塊茎のサイズは非組換え体に比べ大きかった。また、組換え体の塊茎のショ糖含量は非組換え体に比べ増加していた。これらの結果から、SPS遺伝子の導入によるSPS活性の上昇が、組換えバレイショの転流能力を増大させ、収量の増加や品質の改変をもたらしたものと考えられた。 |
カテゴリ | 病害虫 植物相 除草剤 台木 大豆 耐性菌 とうもろこし トマト ばれいしょ 品種 |