課題名 |
森林群落の多様性評価のためのモニタリング手法の開発と森林動態データベースの確立 |
課題番号 |
2003004301 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究分担 |
森林総合研究所
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研究期間 |
継続2001~2005 |
年度 |
2003 |
摘要 |
森林群落の多様性評価のためのモニタリング手法の開発と森林動態データベースの確立当年度の試験研究方法:全国8カ所の天然林試験地で様々なモニタリング調査を継続した。試験地は以下の8カ所である。苫小牧試験地、カヌマ沢試験地、日光試験地、小川試験地、苗場試験地、綾試験地、屋久島照葉樹林試験地、屋久島ヤクスギ試験地。これら8カ所でとられた成木、稚樹、実生および当年生実生データと、種子、リターデ-タ、林床植生デ-タを元に森林動態データベースの検索システム、図表化システムを構築し、Webページを公開した。小川試験地では143個の種子トラップによる種子生産量モニタリングを継続した。生物多様性のデータベース化の一環として木材腐朽菌の標本の一部のインベントリー情報(採取都道府県、宿主、採取年月日等)をデータベース化した。当年度の研究成果:森林総合研究所が設定し、調査を継続している8カ所の天然林試験地の成木、稚樹、実生のデ-タを搭載した森林動態データベース(略称FDDB)を2003年10月10日をもって公開した。公開に先立ちプレス発表を行い、一般への広報に努めた。公開後約3ヶ月で約2500のアクセスがあり、ドイツなどからデ-タの利用申請があった。小川試験地でのモニタリングを継続した結果、豊凶の程度は目立って大きくはないとされていたクマシデ属4種が、実はこの森林群集のなかでかなり大きな豊凶性を示す樹種であることがわかった。これらの種は隔年結実をするが、数年に一度は大豊作になる傾向が明確になってきた。このように、各樹種の結実特性を正確に把握するうえで、より長期的なモニタリングが重要なことを確認した。生物多様性データベースの一環として約3000件の木材腐朽菌標本のインベントリー情報を入力し、種名、採取都道府県、宿主などによって検索が可能になった。
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カテゴリ |
データベース
木材腐朽菌
モニタリング
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