| 課題名 |
炭化及び堆肥化による高品質資材化技術の開発 |
| 課題番号 |
2003004414 |
| 研究機関名 |
森林総合研究所
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| 研究分担 |
森林総合研究所
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| 研究期間 |
継続2001~2005 |
| 年度 |
2003 |
| 摘要 |
炭化及び堆肥化による高品質資材化技術の開発当年度の試験研究方法:1)スギ樹皮等に対して1%のオゾン処理を施し、ロータリーエバポレーターを利用したモデル生ゴミ処理装置(以下、N 処理と略す)を用い、腐植の度合いを陽イオン交換容量(CEC)、幼植物試験(発芽試験)、イエシロアリ摂食試験で調べ、堆肥化の効果を評価した。2)供試木酢液として製造品(原料:アカマツ、ナラ、タケ、炭化温度:600℃前後)、市販品(原料:コナラ、ウバメガシ)を用い、それぞれのヘッドスペース成分による植物成長制御活性を検定植物(ラディッシュ、レタス)を用いて評価した。3)間伐材などの処理を想定し、スギとクヌギ丸太に2接種方法(オガクズ接種・種駒接種)で、3種の木材腐朽菌(ヒイロタケ・オオウズラタケ・カワラタケ)を接種し、光条件の異なる2場所(裸地・人工ほだ場)に静置し、経時的に子実体の発生状況と重量減少率を検討した。また接種後2年経過材については材内部の目視観察、重量減少率及びピロディン打ち込み深を測定した。当年度の研究成果:スギ樹皮のオゾン処理による堆肥化促進効果が確認された。木酢液のヘッドスペースは、植物成長抑制効果があり、それらの主要な活性成分も見出された。腐朽菌を用いた丸太分解の条件として適切な接種菌、接種法が見出され、さらに分解特性の簡易評価法が見出された。以上の成果は木材廃棄物等の再資源化技術の一部として利活用でき、有機農法等に応用できる。1)オゾン処理スギ樹皮の陽イオン交換容量(CEC)は、未処理スギ樹皮とは異なり、堆肥化開始前から高い値を示した。その後のモデル生ゴミ処理(N処理)により、オゾン処理スギ樹皮のCEC値はさらに増加したが、処理期間が長くなるにつれ、未処理スギ樹皮のCEC値との差は小さくなっていった。オゾン?N処理スギ樹皮抽出液は検定植物であるコマツナの発芽障害は起こらず、茎長、重量共に対照試験のものより成長量が大きい結果となった。また、オゾン処理されたカラマツ材のイエシロアリによる摂食量には、顕著な違いは認められなかった。2)木酢液のヘッドスペース成分による植物成長制御活性は供試濃度内では、いずれも成長抑制活性を示し、ヘッドスペース濃度の上昇と共に成長抑制活性も高くなった。主要なヘッドスペース構成成分の中で特に植物成長抑制活性が顕著であったのは、フルフラール、酢酸、酢酸メチルエステルであり、供試フェノール性成分の成長抑制活性は低かった。揮発性有機酸(C1-C5)の植物成長抑制活性を検討したところ、活性は検定植物の根側に影響が大きく現れること、活性の強さはC3>C2>C1>C4>C5の順番であることがわかった。3)ヒイロタケを接種したクヌギ丸太では、子実体の発生が顕著であり、材内部まで綿毛状となっていた。また、オオウズラタケを接種したスギ丸太では、腐朽が顕著であった。絶乾重の重量減少率の傾向は、ピロディン深の傾向とほぼ同様であり、分解特性の簡易的な評価法としてピロディンの有用性が示された。クヌギ丸太では、裸地でオオウズラタケとヒイロタケのピロディン打ち込み深が大きかったが、ほだ場では菌接種の効果は明確ではなかった。スギ丸太では、オオウズラタケの打ち込み深が全般に大きく,種駒接種でその効果が高かった。ヒイロタケにも接種効果が認められ,裸地のおがくず接種いおいて効果が高かった。以上よりオオウズラタケは、ほだ場・裸地を問わず,ヒイロタケと並んで有望な分解菌であること、種駒接種法は、丸太分解にとって有効な方法であることがわかった。
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| カテゴリ |
こまつな
栽培技術
光条件
評価法
木材腐朽菌
レタス
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