課題名 | リモートセンシングによる植被動態の広域的検出・評価手法の開発 |
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課題番号 | 2003004097 |
研究機関名 |
農業環境技術研究所 |
研究分担 |
農業環境技術研究所 地球環境部 環境計測U |
協力分担関係 |
農林水産研究計算センター 東京情報大 森林総研 京都大 |
研究期間 | 継続2001~2005 |
年度 | 2003 |
摘要 | 生長、H2O・CO2フラックス、土壌水分等を動的に評価できる土壌-植生-大気系伝達(SVAT)モデルを適用する際、実測データが不足しているときに可視~熱赤外領域のリモートセンシングデータで補間する可能性を検討した。植物の活性度を示す植生指数(NDVI)のシミュレーション値と実測値を用いて、根圏土壌水分を推定した結果、実測値とほぼ等しい値で推定できた。また、生態系CO2フラックスの予測値も、渦相関法によって実測された生態系CO2フラックスとよく合致した。この結果、SVATモデルを使って、植物の光合成・生長と生態系CO2・水・熱フラックスならびに土壌水分等の環境要因をダイナミックかつ同時に評価する際、実測データを補うためにリモートセンシングデータを活用する手法の有効性が検証できた。これは、炭素循環やバイオマス等の広域評価に活用できる(主要成果31;図15)。また、観測時で異なる太陽天頂角を補正することで、観測天頂角0~30°で観測された偏光反射率と水平的な葉面積の割合の季節変動パターンが対応することから、偏光特性と作物個体群の構造との関係を抽出でき、作物のフェノロジーを把握できるデータを得ることができた(主要成果30)。(主要な査読論文)Okamoto et al., RSPSoc2003:Scales and Dynamics in Observing the Environment, 1-8 (2003) |
カテゴリ | 季節変動 炭素循環 リモートセンシング |