課題名 |
途上国の持続的農業開発に関する基礎的研究 |
課題番号 |
2003003477 |
研究機関名 |
農林水産政策研究所
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研究分担 |
農林水産政策研究所 政策研究調整官
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研究期間 |
新規2003~2004 |
年度 |
2003 |
摘要 |
途上国の持続的農業開発に向けた低投入型技術の確立と普及に資するため、日本の稲粗植法とSRI (System of Rice Intensification) 農法の比較分析を行い、日本の稲作農業(技術)発展の経験の途上国農業開発に対する含意を検討した。日本においては、戦前期から多収技術として粗植栽培法が実践されていたが、戦後の田植機の普及および減反転作政策の導入・常態化により、少なくとも東北地方においては稲作農家の関心ではなくなった。これに対して1980年代から開発途上国で導入されてきたSRI農法では、労働投入が増加するというデメリットはあるものの、薬剤防除、用水量および肥料の節減が可能となり、反収増加による稲栽培面積の縮小と、節約された農地の野菜栽培や小規模溜池の建設による農業用水の確保、および養魚活動などを組み合わせた農家所得の向上の可能性が示された。
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カテゴリ |
肥料
病害虫
防除
薬剤
野菜栽培
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