課題名 | 広域性水産資源に関わる海洋動態と海洋生態系の構造把握 |
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課題番号 | 2004005659 |
研究機関名 |
水産総合研究センター |
研究分担 |
水産総合研究センター 遠洋水産研究所 企画連絡室 海洋研究グループ 水産総合研究センター 遠洋水産研究所 外洋資源部 鯨類生態研究室 |
協力分担関係 |
(株)シスト |
研究期間 | 継続2001~2005 |
年度 | 2004 |
摘要 | ・広域観測網の維持と物理海洋データベースを用いた地球規模の大気変動と海洋物理環境変動の相互関係の解析を継続するとともに、本データベースを活用しクロマグロ、ビンナガ及びカツオの資源変動や漁場形成と海洋環境との関係に関する解析を実施し、資源変動と強く関連すると思われる環境要因を絞り込んだ。・前年度に整備したデータセットを用いた全球規模の気象の変動と基礎生産量の分布との関連解析を継続し、海洋物理特性、海洋表層構造、基礎生産の時空間変動の把握を進めた。その結果、基礎生産の指標となるクロロフィルの鉛直分布が海洋構造と強く関連することが明らかとなり、また季節的にも変化することが明らかとなった。・太平洋北部における小型浮魚と鯨類との被食-捕食関係の定量化と双方の個体群変動に及ぼす影響を検討するため、鯨類の胃内容物や摂餌に関するこれまでの知見を総括した。その結果、沿岸に来遊するミンククジラの食性が年や場所によって大きく変化することが明らかとなった。・マイクロネクトンから鯨類に至る食物網の量的構造の把握に取り組んだ結果、カツオ、サメ類、そして、アカイカ類は成長に伴い食性が変化するという結果を得た。さらに、量的な構造を捉えるため、カマイルカの餌消費量を求めるための代謝実験を行った。 |
カテゴリ | データベース |