課題名 |
中国、東北タイ等における窒素等の物質循環の解明 |
課題番号 |
2004005411 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
国際農林水産業研究センター 生産環境部
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協力分担関係 |
タイ農業局
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研究期間 |
継続2001~2005 |
年度 |
2004 |
摘要 |
硝化抑制剤は畑条件でも湛水条件でも地球温暖化ガスであるN2O の発生を抑制した。特に、ニトラピリンは土壌中のアンモニア態窒素が高い濃度であっても硝化とN2Oの発生を抑制した。水田では、休閑期の土壌含水比を26%とすることにより、施用された易分解性有機物の分解が促進され、年間を通した温室効果ガス発生量は低くなることが明らかとなった。低肥沃土壌地域である東北タイにおいて牛糞などを施用した畑土壌では、施用した有機物から少しずつ分解された窒素が直ちに吸収され、高い作物収量をもたらすことが明らかになった。同じ低肥沃な熱帯砂質土壌地域である西アフリカサヘル地域のニジェールでは、牛糞施用により易分解性有機態窒素は増加したが、無機態窒素は増加せず、ミレット収量の増加は認められなかった。農村周辺の畑は有機物投入量が多いが、栽植密度が低いことから、投入した有機物が作物に有効に利用されていないのではないかと考えられた。土壌微生物の量および活性は土壌中の微生物が利用しやすい炭素量により制限されており、乾燥に適応していることが明らかになった。南米パラグアイの農牧輪換圃場では、牧草地利用時には、糞尿からのアンモニア揮散が大きいと考えられる上に、窒素肥料施用量が少ないため、圃場の窒素収支はマイナスになった。草地では可給態窒素とアンモニア態窒素が多く、畑地では硝酸態窒素が多かった。
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カテゴリ |
肥料
乾燥
水田
土壌改良
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