(2)研究の基盤となる情報の収集と整備の推進

課題名 (2)研究の基盤となる情報の収集と整備の推進
課題番号 2006008664
研究機関名 森林総合研究所
研究分担 森林総合研究所 企画部
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 (i) 病害虫発生情報:平成18年度中に病害65件、虫害49件、獣害35件、合計149件の被害情報が全国から寄せられた(ハガキ調査票および発生情報用Webへの書き込み含む)。これらの情報は、全国森林病虫獣害防除協会が毎月発行している「森林防疫」誌に掲載した。(ii) 森林水文モニタリング:定山渓(2流域、北海道支所)、釜淵(3流域、東北支所)、宝川(3流域、本所)、竜の口山(2流域、関西支所)、去川(3流域、九州支所)の森林理水試験地で降水量および水位の通年観測を行い、その結果を「日降水量・日流出量」として整理した。釜淵と宝川試験地ではレーザー式積雪深計により積雪深の観測を行った。(iii) 多雪地帯積雪観測:気象観測結果を月単位で整理し、気象月表として十日町試験地Web上に公表した。積雪期間(11月~翌年5月)は、降雪深・積雪深・積雪水量および積雪に関する気象要素を観測し、その結果を毎朝Web上に公表した。また、平成18年12月5日、平成19年1月5日及び1月15日に積雪断面を切り、積雪の層構造・雪質・密度・硬度などの測定を行い、その結果をWeb上に公表した。(iv) 森林の成長・動態に関する長期モニタリング:本年度は北方林(大雪・苫小牧)、東北冷温帯林(秋田佐渡スギ)、関東冷温帯林(日光)の各長期モニタリングサイトにおいて毎木調査、試験地のメインテナンスを行い、林分動態・成長のデータを収集した。(v) 収穫試験地における森林成長データの収集:本年度は、中標津養老牛カラマツ(北海道支所)、馬場目スギ(東北支所)、新城裏谷ヒノキ(本所・資源解析研)、白見スギ(関西支所)、西又東又スギ(四国支所)、鬼神ヒノキ(九州支所)の6林分で胸高直径、樹高および枝下高を測定した。また、一部の測定については、外部委託(アウトソーシング)を実施した。(i) 森林昆虫のデータベース化:インドネシアにおいてCDM植林が生物多様性に及ぼす影響に関する研究を進めるに当たって、森林性昆虫のカミキリムシ類が多様性の指標として有効であり、その種の同定が必須である。そのため、インドネシア産(東カリマンタン)のカミキリムシ約460種の画像データベースを作成し、Web上に公開するための作業を行った。(ii) 気象災害のデータベース化:林野庁研究・保全課が収集している民・公有林を対象とした「森林被害報告」と、森林管理局が発行している「事業統計書」のデータを基に森林気象害の発生分布を取りまとめ、データベース化してWeb上に公表した。(iii) 木材標本の生産と配布およびデータベース化:九州森林管理局北薩森林管理署管内および京都大学芦生研究林でチャンチンモドキやクスドイゲなどの分布が限られている樹種について249点の木材標本を蒐集し、同時に採集したさく葉画像及び樹形画像をWeb上に公開した。また、継続して作製を進めている光学顕微鏡画像については、約400点をWeb上へ追加公開した。
カテゴリ 病害虫 害虫 データベース 防除 モニタリング

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