6)熱帯・亜熱帯の作物遺伝資源の有効利用

課題名 6)熱帯・亜熱帯の作物遺伝資源の有効利用
課題番号 2006008638
研究機関名 国際農林水産業研究センター
研究分担 国際農林水産業研究センター 熱帯・島嶼研究拠点
協力分担関係 農業生物資源研究所
研究期間 新規2006-2010
年度 2006
摘要 1) 耐虫性、耐暑性、耐乾性の検定に供試するため、ササゲ属遺伝資源2,000系統以上をUSDA、IITA等から入手し、約700系統の種子増殖を行った。また、777系統のササゲ属種子を用いて、アズキゾウムシとヨツモンマメゾウムシに対する虫害抵抗性検定を行い、両マメゾウムシに完全抵抗性を示す系統をケツルアズキなど4種から60系統見い出した。 2) ササゲから、高温耐性に関与すると推察されるプロリン輸送遺伝子(ProT)の断片600bpを単離した。3) バスマティ香を持ち、かつ収量性に優れるエダマメを4系統(F7)選抜した。4) 東南アジアの熱帯・亜熱帯地域で広く利用されているリョクトウの栄養上の問題点は、含硫アミノ酸含量が少ないことである。リョクトウ×ケツルアズキ種間雑種にリョクトウを3回戻し交配し、メチオニン含量を約4倍増大させたリョクトウ個体(BC3F2)を選抜することに成功した。5) 夕方から夜に開花するエリアンサス属植物の開花時間を、電照処理により調節し、サトウキビとの属間雑種種子を得た。交雑種子からの実生選抜集団及び2次選抜集団を育成した。6) RT-PCR法により、茎と葉から、それぞれ2,040bp及び1,431bpのスクロース合成に関与するスクローストランスポーター(SUT)遺伝子断片を単離した。7) ジーンバンク事業に協力し、豆類8種100系統の特性調査と種子増殖、サトウキビ遺伝資源570系統の栄養体保存と特性調査、パイナップル遺伝資源137系統の栄養体保存と特性調査を行った。また、ギニアとセネガルにおいて、イネ遺伝資源(Oryza glaberrima 42系統、野生種O. barthii 2系統を含む合計67系統)を収集した。8) 耐暑性が高い丸莢の野菜用インゲンマメ品種「ナリブシ」を育成した(品種登録出願中)。インゲンマメの結莢率は、一般に高温によって大きく低下するが、「ナリブシ」は平均気温28℃の高温条件下でも結莢率があまり低下せず、若莢を生産することができる(研究成果情報)。
カテゴリ 亜熱帯 遺伝資源 えだまめ 高温耐性 ささげ さとうきび セネガ 耐暑性 抵抗性 抵抗性検定 パイナップル 品種 輸送

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