課題名 |
5)熱帯・亜熱帯島嶼における持続的作物生産のための環境管理技術の開発 |
課題番号 |
2006008644 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
国際農林水産業研究センター 熱帯・島嶼研究拠点
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協力分担関係 |
フィリピン農業省土壌・水管理局
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研究期間 |
新規2006-2010 |
年度 |
2006 |
摘要 |
1) 水利用効率を高める灌水時刻は19時前後であった。この時刻帯での蒸散はほとんどないが、多くの作物で硝酸態窒素の吸収が高まる。キュウリの養液土耕栽培において、日中に水・夜間に培養液を供給することで、収量を慣行法(日中に培養液・夜間に無供給)より2~3割増やせた。2) 水耕エンサイは、窒素を硝酸態・アンモニア態ともによく吸収した。幅1mの水路に200リットル/hrで源水を流して栽培したエンサイは、硝酸態窒素濃度0.5~5ppmの源水を20~30mの流下で0.2ppmまで浄化できることを確認した。また、日平均水温が25℃以下になると、その浄化機能は低下した。3) マメ科のムクナ・ヘアリーベッチをカバークロップとして作付後、マルチとして利用したトウモロコシやソルガムの不耕起栽培は、土壌浸食と雑草の発生量を抑制する等土壌・水管理に有効であり、増収効果も確認できた(研究成果情報)。4) 侵食予測モデル(WEPP)を改良することにより、圃場の傾斜角、作物による被覆度、前作のマメ科カバークロップによるマルチ、耕起処理を要因とする土壌侵食の程度を、精度良く予測できることを確認した。5) 地下水の栄養塩成分を、宮古島・石垣島での既存の分析値と本年度の分析値を合わせて、データベース化した。6) 懸濁物質・懸濁態リン等は、大潮・小潮に関わらずマングローブ域から流出するのに対し、植物プランクトンは、小潮時には沿岸域からマングローブ域の生態系に流入し取り込まれることを明らかにした。さらに、これらを定量することができた。
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カテゴリ |
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